22 10
事実婚としてシングルで育てることも考えた妻。幸せになるために2度目の結婚を決断した理由【イマドキ夫婦十人十色】

講談社with

【夫婦データ】□夫:会社員・40代□出会い:友人の紹介□入籍:2020年10月□子ども:1人(2020年11月誕生)結婚して毎日幸せ!キャリア志向の妻がチャレンジし続けられる夫との関係とは?

事実婚としてシングルで育てることも考えた妻。幸せになるために2度目の結婚を決断した理由【イマドキ夫婦十人十色】

産むことに迷いはないけれど、再婚には迷う

静さんは、開口一番「実は、夫とは2度目の結婚なんです」と明かしてくれた。1度目の結婚の経験から事実婚も考えたという静さんだが、いまは結婚してよかったという。そこにはいまの日本の現実があった。「当時、離婚して傷心の私を友人が旅行に誘ってくれて。旅先の沖縄で夫とは知り合いました。友人の知人だったことで意気投合。ちょっと運命を感じちゃいましたね(笑)」

“失恋の傷を癒すのは新しい恋”とはよくいうが、この出会いに「運命を感じた」という静さん。その後、交際に発展するのだが、それでも再婚はすぐに考えられなかったという。やはり、恋愛と結婚は違う。「相手をわかったつもりで1度目の結婚をしたけれど、わかっていなかったのかもしれないし……、結婚後に相手が変わっていくことを受け入れられなくなってしまったんです。人は良くも悪くも変わると思うので、本質を見極められていなかったんでしょうね」そんな再婚に後ろ向きだった静さんも、妊娠がわかったことで次第に考え方が変わってゆく――。「35歳までには子どもが欲しいと思っていたので、うれしかったし、産むことに迷いはありませんでした。最初はシングルで育て、夫とは事実婚でもいいかなと考えていました。ところが、生活してみると家事はほぼ半々でやってくれますし、何より私が嫌いな亭主関白な要素が一切なかったんです。いまの日本では未婚で母子手帳をもらうにもひと苦労。事実婚ではまだまだ不便なことも多いし、この人となら絆を深めていけるかなと思い直して、出産直前に入籍することにしました」

日本の亭主関白な文化に戸惑い

講談社with

幼少期の9年間を祖父母のいる中国で育った静さんにとっては、日本に染みついている亭主関白な文化が理解できずに戸惑うことも多いという。「中国には専業主婦という概念はありません。男性も家事をするし、家事代行サービスやシッターを利用するのは当たり前で、女性も出産後3カ月でほとんどの人が仕事に復帰します」近年、日本でも増えている家事代行サービス。静さんも2週間に1回、3時間程度利用している。家事代行は家に入れることになるので、信頼できる人や会社を選ぶことも必要だ。「私は友人が利用している『ベアーズ』を紹介してもらいました。苦手な掃除を中心にお願いしているのですが、ちょっと面倒くさいなと思うベッドシーツ替えなど、何でもしてくれます。夫も仕事で10年くらい海外生活をしていたことがあるので、そのへんの感覚は似ていて抵抗なく受け入れてくれていますね。子どもがまだ小さいので育児はほぼ私ですが、家事には積極的に参加してくれ、細かいルールを決めずに手が空いているほうがすることで、自然と半々くらいになっています」家事代行サービスに加え、ブラーバ(床拭きのお掃除ロボット)を取り入れたり、育児には夫の両親や静さんの姉など、たくさんの人の手を借りることも。

最終更新:with online