人間が何もしなくても、毎日一生懸命働いてくれるお掃除ロボット・ルンバ。日本でもすっかり定着した感がありますが、いざ購入しようとなると販売されている機種が多く、「それぞれの機種で何が違うの?」「同じように見えるのに、どうしてこんなに価格差があるの?」「何を基準に選べばいい?」といろいろな疑問が湧いてきます。
そこでこの記事では、「そもそもルンバって何?」という基礎知識からスタートし、ルンバを選ぶ際に重視すべきポイントの解説、現在発売されている主要5モデル(ルンバ643、ルンバe5、ルンバ960、ルンバi7、ルンバi7+)のスペックの比較などを詳細に掲載! 雑誌やテレビなどで幅広く活躍している家電選びのプロ・戸井田園子さんに詳しく解説していただきました。
【教えてくれるのはこの方!】
家電コーディネーター
戸井田園子さん
雑誌やテレビなどで幅広く活躍。消費者目線の鋭い製品批評で、読者の熱い支持を集めています。ルンバをはじめ、多くのロボット掃除機を実際に使用しており、ロボット掃除機を熟知しています。
そもそも、ルンバとは。
ルンバに共通する特徴・機能は?
ルンバを購入する際のポイント5項目
ルンバ現行モデルを一挙紹介!
ルンバ現行モデル比較表
ルンバは、マサチューセッツ工科大学(MIT)のロボット学者たちが1990年に設立したiRobot(アイロボット)社の掃除機ロボットです。アイロボット社が製造してきた軍事用多目的作業ロボット「パックボット」などで培われた技術を転用した、世界初の実用的家庭用ロボットといわれています。のちにも触れますが、ルンバは「家電」ではなく「ロボット」であるところがポイントです。
そんなルーツを経て、初代ルンバは2002年にアメリカで登場。ボタンを押すだけで床をくまなくクロスで拭き掃除してくれる床拭きロボット「ブラーバ」と合算し、世界累計2500万台以上の出荷台数を誇っています。日本国内に上陸したのもデビューと同じ2002年。欧米と比べ1部屋あたりの面積が狭い日本では、普及が疑問視されていましたが、ボタンひとつで掃除が完了する便利さが受け、徐々にシェアを拡大していきました。アイロボット社の家庭用ロボットは、日本国内累計で300万台以上を出荷しています。
「人間が洗濯物を出し入れしなければならない全自動洗濯機などとは違って、ルンバは掃除という家事を丸々お任せできる製品です。いままでの家電とはカテゴリが異なり、人が何もしなくても掃除をして戻ってきてくれる。言ってみれば、家事の外注、アウトソーシングと同じで、家電というよりはやはりロボットですね。
日本の家電メーカーもロボット掃除機をリリースしていますが、ルンバを選ぶ理由は確かな技術力と老舗の安心感、つまりはブランド力です。なぜルンバの地位が揺るがないかというと、簡単に説明するなら頭がいいから。どのロボット掃除機も単純にホコリを吸う力にはそれほど差がありませんが、たとえばベッドカバーやカーテンが垂れ下がっていると、他メーカーの製品は壁と認識してベースに戻ってしまいます。でも、ルンバはその下まで入って掃除をしてくれる。ホコリの吸い残しも圧倒的に少ないです。
そうした判断力は経験値の差から生まれるんですね。100の事例しか持っていないロボットと1万の事例を持っているロボットでは、後者のほうが効率的に動けます。吸引力など単純な掃除力は同じでも、経験と頭脳の差でルンバがロボット掃除機の世界では優位に立っています」(戸井田さん)
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オートで部屋を掃除してくれるロボット掃除機という新ジャンルを開拓したルンバ。初代と比べさまざまな部分が進化していますが、ルンバの根幹となっている技術が「走行」と「吸引」です。
現行機種では、数十のセンサーで周囲の空間を把握し、壁や障害物の位置、ゴミ、ホコリを感知しています。それらの情報を総合して人工知能が毎秒60回以上の判断を行い、40以上の行動パターンから最適な動作を選択する高速応答プロセス「iAdapt」で、理想的な走行を実現しています。以下の動画は、最上位機種i7のプロモーションムービー。”頭の良さ”が強調されています。
底部には前輪と左右の駆動輪の3つの車輪があり、床に敷いたラグや敷居などの2cm程度の段差なら、軽々と乗り越えて走行します。また、清掃中にバッテリー残量が少なくなると、自動でホームベースに戻って充電。上位機種なら、その後再び掃除していた場所に向かい、掃除を再開する機能もあります。
ルンバのもうひとつの要である「吸引」は、最新機種では特許技術「AeroForceクリーニングシステム」が採用されています。ゴム製のローラー「デュアルアクションブラシ」でゴミを浮き上がらせ、小型のハイパワーモーターが生み出す気流でルンバ内部に真空状態を作ってゴミを吸引。フローリングやカーペットの隙間に入り込んだチリやホコリも逃しません。
また、壁ぎわや部屋の隅の取りにくいゴミは側面から飛び出したエッジクリーニングブラシがかき出します。そのゴミを本体中央の1本目のロールブラシが浮かせ、2本目のブラシが逆回転してより確実にゴミを取り除き、最後はパワフルに吸引します。この「3段階クリーニングシステム」もルンバの独自技術です。
「ルンバの各機種に共通するのは、自分で考えて走行し掃除を行うという点。目的はゴミの吸引ですが、それを人間ではなくルンバ自身が判断して動くところが大きな特徴です。ルンバに関しては判断力と集じん力のバランスが非常に良く、最終的な掃除力が高くなっています。ロボット掃除機の老舗でありながら、トレンドリーダーを担っているのはさすがですね」(戸井田さん)
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それでは、実際にルンバを購入する際の注意点をチェックしていきましょう。まずは型番に注目です。一口に「ルンバ」といっても型番によって性能や機能が異なります。「600」シリーズ、「700」シリーズ、「800」シリーズ、「900」シリーズ……と進化を続けてきたルンバ。基本的には型番の数字が大きいほど上位機種という位置づけになっています。
ただし、2018年に発売されたルンバe5からこの法則が変わり、現在は2019年発売のルンバi7シリーズが最上位機種となっています。現行で公式オンラインストアにラインナップされているのはルンバi7+、ルンバi7、ルンバe5、ルンバ960、ルンバ643の5モデル。これ以外の型落ち品、セール品などを買う場合は、型番を見てスペックなどを確認しましょう。
機種名 | 発売年月 | 実売価格 |
ルンバ643 | 2018年8月 | 3万2270円 |
ルンバe5 | 2018年10月 | 5万3870円 |
ルンバ960 | 2016年8月 | 7万5470円 |
ルンバi7 | 2019年2月 | 10万7870円 |
ルンバi7+ | 2019年3月 | 14万270円 |
「ルンバは現在主要5モデルが発売されています。自動で掃除をしてくれるという部分は一緒ですが、上位機種になると便利な機能が増えていきます。たとえば最上位機種のルンバi7+だと、ルンバが吸ってきたゴミが自動でクリーンべースに溜まるので、1ヵ月間何も掃除について考えずに過ごせます。掃除のどこまでをルンバに任せたいかがルンバ選びの判断基準のひとつ。あとはメンテナンスの面倒くささや、人工知能はどこまでお利口なほうがいいか、予算はいくらまで出せるか、なども決め手になりますね」(戸井田さん)
戸井田さんによれば、ルンバ選びのポイントは以下の5項目とのこと。
順番に見ていきましょう。
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ルンバの人工知能「iAdapt」は、センサーで部屋の広さや形状、ゴミのありかを検知して掃除を行います。機種によって「iAdapt」のバージョンには違いがあり、ルンバ643とルンバe5はベーシックな「高速応答プロセス iAdapt」。これは1LDKなど、部屋数の少ない家に適しています。
ルンバ960はセンサーに加えてカメラでフロア全体を認識する「iAdapt 2.0ビジュアルローカリゼーション」。最上位ではありませんが、複数の部屋も同時に掃除できるだけの能力を備えています。
そして、最上位シリーズのルンバi7とルンバi7+は、部屋の間取りを学習して10部屋まで記憶する「iAdapt 3.0ビジュアルローカリゼーション」が搭載されています。ホームベースに帰ると部屋の間取りを忘れる「iAdapt 2.0」より「iAdapt 3.0」のほうが優秀なのですが、部屋数が少ない間取りの場合はオーバースペックになってしまいます。
↑ルンバ960の走行の様子。複数の部屋の掃除も悠々こなすので、2LDK以上の間取りにおすすめです
●戸井田さんのアドバイス
「ルンバを選ぶ際にまず考えるべきことは、家中をカバーしたいのか、自分がいる部屋だけでいいのかというルンバの使用スタイル。最上位のi7シリーズは間取りを覚えるという大きな特徴があるので、一軒家や広いマンションで複数の部屋を一度に任せたいときはi7シリーズが有効です。ただし、そのぶん価格も上がるので、ワンルームの場合は最上位機種を選択する必要はありません。自分が住んでいる家の間取りと、その1台でどこまで掃除させたいかで、マッチする機種が変わってきます」(戸井田さん)
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ルンバの掃除効率は、人工知能「iAdapt」のバージョンによって大きく変わります。ルンバ643とルンバe5の「高速応答プロセス iAdapt」はセンサーのみで部屋の状況を判断し、ランダム走行を行うので掃除の動きに無駄が生じてしまいます。一方、「iAdapt 2.0」以上になるとカメラが搭載され、フロアの間取りを確認しながら掃除をしてくれます。ルンバ自身が今どこにいるのか、部屋のどこがまだ清掃されていないのかを高精度に判断するため、動きの効率が良くなります。掃除効率を求めるならルンバi7+、ルンバi7、ルンバ960の上位3機種がオススメです。
●戸井田さんのアドバイス
「上位3機種はキレイに線を引くように動きますが、下位の2機種、ルンバ643とルンバe5はランダムで走行します。その分無駄な動きもありますが、ルンバe5は最大稼動時間約90分と長いので、その弱点をカバーしています。『iAdapt 3.0』を搭載したルンバi7とルンバi7+は判断スピードも早いのできびきびと動き、見落としや勘違いも少なくなっています。
とはいえ、私はロボット掃除機はある程度掃除の時間がかかっても問題ないと考えているので、ルンバi7よりも3万円ほど安いルンバ960という選択肢は十分にありだと思います。ただ、ルンバ643になるとそこそこ鈍いですが……。たとえるなら、ルンバ643とルンバe5は中学生。体当たりで動いて掃除をします。一方、ルンバ960は高校生なのでそれなりに判断力もある。そして、ルンバi7シリーズは大学生で部屋の地図も作れるし、間取りも覚える。こうしたイメージでとらえてもらうとわかりやすいかもしれません」(戸井田さん)
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ルンバ643以外の4機種はWi-Fiに対応し、専用アプリ「iRobot HOME アプリ」を使ってスマホから各種設定を行えます。生活リズムに合わせて清掃開始時間をセットできるスケジュール機能や出先からの遠隔操作、清掃モード設定のカスタマイズも可能です。特にスケジュール機能は曜日ごとに1日1回、設定した時間に自動で清掃を開始してくれるので、ボタンを押すわずらわしさもなく便利。スマートスピーカーのGoogle Home、Amazon Echoにも対応し、音声での清掃開始や停止の操作も簡単です。
さらにルンバ960とルンバi7シリーズに関しては「Clean Map レポート」という機能も搭載されています。これは、清掃エリアや集中的に清掃した箇所をスマホ画面でビジュアル的に確認できる機能。また、ルンバi7シリーズは、「Imprint スマートマッピング」で部屋を10個まで記憶でき、どの部屋を何曜日にいつ掃除するか、さらに細かくスケジュールをコントロールできます。スマホを使って、ルンバを効率よく運用したいかどうかも、機種選びのひとつのポイントです。
●戸井田さんのアドバイス
「上位4機種がスケジュール設定に対応しています。ルンバe5はルンバ643と比べて後発なので、ランダム走行するベーシックな『iAdapt』を搭載してはいますが、Wi-Fi対応の部分が進化しています。といってもルンバe5は間取りをマッピングする機能やゴミフルサインなど、細かい機能が上位機種と比べて劣ります。ですので、アプリを使ってルンバを完全に管理したいならi7シリーズ、とりあえずスケジュール機能を使いたいという場合はルンバ960やルンバe5、スマホとの連携はいらないならルンバ643になります」(戸井田さん)
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日常的に使うものなので、ルンバ本体のお手入れやメンテナンスをどれだけ手間と感じるかも、機種選びの基準になります。スタンダードモデルのルンバ643は短い毛が並んだ2本の回転ブラシを使用しているため、絡んだ髪の毛や糸くずを取るのに苦労します。それ以上の4機種はゴム製のデュアルアクションブラシで、メンテナンスの手間がかかりません。また、従来設計のルンバ643やルンバ960はダスト容器にモーターが含まれており、汚れても拭くくらいしかできませんでしたが、ルンバe5とルンバi7シリーズからはダスト容器がそのまま水洗いできるようになり、より清潔性が高まりました。
●戸井田さんのアドバイス
「本体をひっくり返すとブラシの仕様が違っているのがわかります。600シリーズだけ毛ブラシになっていて、ほかの上位4機種はゴム製のデュアルアクションブラシが採用されています。毛ブラシはやはり髪の毛が絡むので、それだけでも本体のメンテナンスに手間を取られます。
アイロボット社の創設者であるコリン・アングルさんは、『掃除機は掃除をアウトソーシングする道具なのに、その掃除機の掃除に手間がかかるのはナンセンス』と言っていました。ルンバはメンテナンスの手間を省く進化には積極的で、600シリーズ以外はすべてゴム製のロールブラシになっています。ロールブラシの利点はホコリや毛が絡まないこと。これでルンバ本体の掃除が非常にラクになりました。ルンバ643は数年前の設計を引き継いでいるので、メンテナンスに少し手間がかかるのがネックです」(戸井田さん)
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フラグシップモデルであるルンバi7+以外のルンバのゴミ捨ては、本体からダスト容器を取り外し直接ゴミを捨てるという形式。それを変えたのがルンバi7+です。充電用のホームベースがクリーンベース(自動ゴミ収集機)となっていて、掃除が完了して充電すると同時に、ルンバ本体のダスト容器のゴミがクリーンベース内の密封型紙パックに自動で排出されます。クリーンベースはルンバ本体の30杯分ものゴミを収納できるため、いちいちゴミ捨てをする必要なし。クリーンベースの紙パックにゴミがたまったら、そのままゴミ箱に捨てればOKで、ルンバが自動でやってくれる範囲が広がっています。
●戸井田さんのアドバイス
「掃除の手間をどこまで省きたいかがルンバの機種選びのポイントと先ほど言いました。毎回のゴミ捨てさえも面倒くさいという場合は最上位機種のルンバi7+がおすすめです。
ゴミくらいは自分で捨てるよ……と私も以前は思っていましたが、ルンバi7+を実際に使ってみると想像以上に便利で驚きました! ゴミが本体のゴミ入れの30杯分たまるまで、しばらくの間、掃除のことを一切忘れて過ごせます。クリーンベースにたまったゴミは密封型の紙パックに収まり、引き出すと紙パックの口がふさがる構造になっています。ゴミ捨てのときにホコリも舞い散らずに清潔です」(戸井田さん)
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実は、普通の掃除機とは違って、ルンバならそこまで重要視しなくてもいい項目がある……というアドバイスを戸井田さんからいただきました。
「通常のコードレスクリーナーであれば、充電時間&最大稼働時間は非常に重要な数字ですが、ルンバに関してはそれほど気にしなくても大丈夫です。ルンバは自分でホームベースに帰って充電してくれるので充電忘れがありません。また、アメリカの広い家屋を基準にして作られているため、日本の一般的な部屋を掃除する分には稼働時間の過度な心配はいりません。人工知能も優秀なので、ホームベースへの帰還率もかなりのもの。実際使っていて力尽きたというケースはこれまでほとんどありませんでした。
それともうひとつ、通常の掃除機でしばしば重要視される吸引力もルンバの機種選びの際には、神経質にならずとも問題ありません。確かに最上位のルンバi7シリーズの吸引力は、ルンバ643の10倍と発表されています。といっても、私が使ったぶんでは、ルンバ643でも十分にゴミやホコリを吸ってくれました。
キャニスターやコードレスの掃除機でも最初は吸引力を重視して選ばれる方が多いですが、使用後にヒヤリングすると『ゴミ捨てがめんどくさかった』とか、『重くて使いづらかった』とか、使い勝手に関する不満がよく聞かれます。吸引力も大事だけど、それ以上に使い勝手で選ぶほうが後悔しないといえるでしょう。厳密には機種ごとに差がありますが、不満が出るほどではないと思います」(戸井田さん)
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その1
ルンバ643
2018年8月に発売された、ベーシックな清掃機能を備えたスタンダードモデル。2014年から展開されてきた入門機的位置づけの600シリーズの機種です。「高速応答プロセス iAdapt」搭載で、部屋中をランダムに走行しながら、同じポイントをさまざまな角度から複数回丁寧に掃除。回転して壁際や部屋の角のホコリを前方にかきだすエッジクリーニングブラシ、本体中央に並びゴミを集める2本の毛ブラシ、微細なハウスダストまで吸い込む吸引部による「3段階クリーニングシステム」でゴミを取り除きます。Wi-Fiには対応していません。
●戸井田さんのアドバイス
「ルンバ643は1人暮らし、カップルで生活している人向け。マンションの1LDKなど、部屋数の少ない家に住んでいる方におすすめです。価格も税抜2万9800円と非常に安くなっていて、初めてルンバを買う人にも手が届きやすい機種です。ロボット掃除機が役に立つか否か、その実力を試したい人、既に使っていてもう1台ほかの部屋にルンバが欲しい人に適しています。結婚祝い、引っ越し祝いにも手ごろですね。ただし、600シリーズはほとんどの部分で上位機種に比べて機能が劣るので、そこは考慮に入れておいて下さい」(戸井田さん)
●ルンバ643の性能チェック
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その2
ルンバe5
ルンバ e5 アイロボット ロボット掃除機 水洗い ダストボックス パワフルな吸引力 WiFi対応 遠隔操作 自動...
37,800円(03/06 20:25時点)Amazon楽天市場
Amazonの情報を掲載しています2018年10月に従来のハイエンドモデル・800シリーズに代わる新シリーズとして発売された機種。ゴム製のデュアルアクションブラシがフローリングやカーペットなどさまざまな床にピッタリと密着する「真空エアフロー構造」と、小型ながらパワフルなハイパワーモーターユニットで、細かいチリも確実に取り除きます。吸引力はルンバ643の約5倍。制御プログラムはランダム走行の「高速応答プロセス iAdapt」ですが、最大稼動時間が約90分と長くなり、電池切れの心配が少なくなっています。Wi-Fi対応でスマホアプリ「iRobot HOME アプリ」やスマートスピーカーとの連携も可能。また、ダスト容器を丸ごと水洗いできるのも便利です。
●戸井田さんのアドバイス
「ルンバe5は『迷ったら買え!』と強く推せるほどコスパが優秀な機種です。2人暮らしのカップルでも、ファミリー世帯でも十分に活躍してくれる性能を持っています。ルンバ本来の良さを試したいなら、ルンバ643よりも少しお金を出してルンバe5にしたほうが、上位機種とさほど見劣りしない能力なのでおすすめです。ただし、複数の部屋を一気に掃除することはできないので、豪邸や広い家に住んでいるなら上位機種のほうがいいですね。リビング、寝室とあと一部屋くらい掃除してくれればいいよという人はルンバe5で決まり!」(戸井田さん)
●ルンバe5の性能チェック
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その3
ルンバ960
ルンバ960 アイロボット ロボット掃除機 カメラセンサー カーペット 畳 段差乗り越え wifi対応 自動充電・...
40,400円(03/07 10:31時点)Amazon楽天市場
Amazonの情報を掲載しています2016年8月に発売された、当時のフラグシップモデル・ルンバ980の廉価版。カメラとフロアトラッキングセンサーを駆使する「iAdapt 2.0 ビジュアルローカリゼーション」を搭載し、ルンバ自身が今どこにいるのか、部屋のどの場所が清掃されていないのかを高精度に判断します。清掃できる面積は最大112畳。吸引力はルンバ643の約5倍。最大75分の稼働時間内なら清掃可能な部屋数に制限はありません。バッテリーが切れそうになりホームベースに戻って充電したあと、元の場所へ移動し掃除を続ける自動再開機能も搭載されています。
●戸井田さんのアドバイス
「ルンバ960は、大きな一戸建てや広いマンションに住み、複数の部屋を一度に掃除したい人向けです。ルンバ960より上の機種は本格的なファミリー向けとなります。最新のルンバi7シリーズではない分、価格は少し抑えめでお得感がありますね。ルンバ960の何が優れているかというと、『iAdapt 2.0 ビジュアルローカリゼーション』搭載で、掃除のクオリティが上がっている点。ベーシックな『iAdapt』と比べてきちんと動いて部屋全体を網羅するので、隅々まで掃除されている実感が湧きます。残念ながら各部屋の間取りは記憶しませんが、毎日、すべての部屋を掃除したいという人にはピッタリです」(戸井田さん)
●ルンバ960の性能チェック
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その4
ルンバi7
2019年2月に発売された、900シリーズに代わる最上位機種「i7シリーズ」の基本モデル。制御プログラムには新技術の「iAdapt 3.0 ビジュアルローカリゼーション」を採用。部屋の間取りや家具の配置を学習して記憶・認識する「Imprintスマートマッピング」で、最大10の異なるフロアマップ(間取り図)を作成・記憶します。記憶した各部屋は「キッチン」「リビング」など名前をつけて、清掃場所・掃除スケジュールを細かく設定することが可能。吸引力はルンバ643の約10倍。ダスト容器は外して丸ごと水洗いできます。
●戸井田さんのアドバイス
「ルンバi7は2階建て以上の戸建て世帯向けです。ルンバi7は間取りを覚えてくれるので、寝室だけ、洗面所だけといった細かい清掃の指令を出せます。どの部屋をいつ掃除するか、スケジュールをカスタマイズしたい人はルンバi7がオススメです。ルンバ960は部屋全体のマッピングはしますが、ホームベースに戻るたび毎回忘れてしまいます。一方、ルンバi7はたとえば3階から1階に持っていっても、少し動いた時点で『今日は1階』と認識します。この頭脳レベルの高さが掃除の効率にもつながっています。『間取りを覚える』という機能は一見簡単に思えますが、ルンバにとっては画期的な進歩。部屋ごとに掃除を管理できるメリットは絶大で、いよいよ『学習して自分で行動するロボット』が家庭で活躍する時代が到来したことを感じさせてくれます」(戸井田さん)
●ルンバi7の性能チェック
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その5
ルンバi7+
ルンバ i7+ アイロボット ロボット掃除機 自動ゴミ収集 水洗いできるダストボックス wifi対応 スマートマッ...
Amazon楽天市場
Amazonの情報を掲載しています2019年3月に発売された「i7シリーズ」の最上位モデル。本体の基本性能はルンバi7と同じですが、充電ステーションを兼ねたクリーンベース(自動ゴミ収集機)が付属します。掃除が完了してルンバがベースに戻ってくると、ルンバ本体のダスト容器からゴミを吸い取り、自動でクリーンベース内の紙パックにゴミを蓄積。紙パックにはダスト容器の30杯分のゴミが入るので、数週間以上はゴミ捨ての必要がありません。クリーンベースのサイズは奥行き39×幅31×高さ49cm。
●戸井田さんのアドバイス
「ルンバi7+は、とにかく掃除が嫌いな人向け(笑)。1ヵ月掃除について考えなくていいのが素晴らしいですね。 クリーンベースに戻ると『ブォォォォーー』と大きな音でゴミを吸引するのが気になりますが、それを差し引いてもメリットは絶大です。クリーンベースのサイズ的に、『これは大きすぎて邪魔なのでは?』と懸念していましたが、実際には本体と一体化して支柱のように立っているスタイルなので、壁際に設置すればそれほど気になりません。テーブルの下にもギリギリ入る大きさです。とはいえ、今まで家具の下スペースにルンバを置いていた人にとっては、ボリュームを感じるかも。まずは置き場所の検討を!」(戸井田さん)
●ルンバi7の性能チェック
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(※)表記の例
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