ルンバ800シリーズといえば、現在の最上位モデル「ルンバ980」(価格:約13万円)が発売されるまで、“ハイエンド”として君臨してきたシリーズだ。筆者も数年前にロボット掃除機の性能テストで何度も使わせてもらったが、毎回ナンバーワンに輝いた。ただし価格は「ルンバ880」で約8万円と、購入を決断するには勇気がいる価格だった。
しかし、今回発売されたルンバe5は、3万円近く安い53,870円。だからといって800シリーズの性能を落としたわけではなく、むしろ清掃性能や使いやすさはアップしている。
ルンバでは初のダストボックス水洗いに対応したほか、Wi-Fi経由によるスマホ連携も可能。価格を下げて購入しやすくすることで、ルンバを“1家に1台”普及させるのがアイロボットの狙いだという。
5万円で買えるという「ルンバe5」の実力は?ルンバ800シリーズから受け継ぐ基本性能として、高速応答プロセス「iAdapt(アイアダプト)」を搭載。数十のセンサーが部屋の状況を正確に把握して、毎秒60回以上状況を判断し、40以上の行動パターンから最適な動作を選択・実行するという。要するに、ただやみくもに走り回っているのではなく、部屋の形や広さ、汚れ具合など、状況に合わせて動きを変えているのだ。
さらに「AeroForce(エアロフォース)3段階クリーニングシステム」も継承。デュアルアクションブラシとパワーリフト吸引により、微細なゴミやカーペットの毛まで逃さず取り除く。ちなみにルンバe5では、デュアルアクションブラシの羽根を改良。羽根を長くしたことで、清掃時に床材とより密着できるようになり、吸引力が向上したとのこと。
掃除してほしくない場所にルンバが入らないようにする、デュアルバーチャルウォールも1個付属している。
2本の「デュアルアクションブラシ」はゴム製なので、フローリングやカーペットなどさまざまな床にぴったり密着しながら、ゴミを取り除く1本目のブラシ(濃い緑)がゴミを浮き上がらせてかき出し、2本目のブラシ(黄緑)が逆回転することで床を徹底的に清掃する