撮影/かんばやしちあき
家にいる時間が増えたことで、インテリアを変えたり、引っ越しをしたりした人も多いはず。けれどしばらくすると、気がついたらモノが溢れている、きれいにしたはずの部屋があっという間に元通りに…など、うまく片づかない部屋に悩むことはありませんか?キレイな部屋を保つための“自分に合った”「片づけの仕組み」の見つけ方今回はそんな悩みを解消するべく、テレビや雑誌で活躍中のクローゼットオーガナイザー・中里ひろこさんの著書『わたしに合った「片づけ」ができる 仕組みづくり』から理想の暮らしを叶えるための片づけの方法をご紹介します!
必要なモノを選ぶための「分ける」作業が終わったところで、初めて「収納」について考えます。「分ける」作業についてはページ下部の関連記事参照。
片づけに困っている場所ベスト3に必ず入るクローゼット。衣類は家の中に点在しがちなので、クローゼットだけでなく、ほかの部屋でも片づかない原因になりやすいもののひとつです。衣類は、「使ったら戻す」という単純なものではなく、クローゼットから選ぶ、着る、脱ぐ、洗濯する、畳む(アイロン、メンテナンスなど)、クローゼットに片づけるという多くのステップがあるので、それぞれの段階でつまずいてしまう難しさがあります。それだけに、動線を考えて無理なくラクに管理できる収納方法を考えなければいけません。 まずは、洗濯動線について考えてみましょう。洗濯物は、家族の衣類だけでなくタオルなどの生活用品も一緒に洗うので種類が多く、洗い終わったらどこに干すか、乾燥機を使うかなど、それぞれの家庭によって違いがあります。洗濯機から干す場所までの移動距離、そして取り込んだ後、どこで畳むかを決めると、衣類の点在を防ぐことができます。
よく言われるのは、「取り込んだ後、畳む時間がなくリビング、ソファが洗濯物置き場になる」「せっかく畳んだのに、各クローゼットに戻らず、ぐちゃぐちゃになってしまう」など。この対策としては、ベランダで洗濯物を取り込みながら畳み、そのままクローゼットに移動するという方法です(とはいえ、真夏・真冬のベランダで作業するのは厳しいですよね)。畳むのが苦手なら、干したままのハンガーでクローゼットに移動させると、「畳む場所」の問題はクリアになります。わたしが使っているのはドラム式洗濯機です。乾燥まで仕上げることを想定した洗濯機なので、乾燥が完了したところで洗濯機の上で畳むようにしています。こうするようになってからは洗濯物の移動がなくなり散らからなくなりました。アイロンがけが苦手でためてしまうなら、ノンアイロン素材を選ぶ、またはクリーニングに頼ると気持ちもラクになります。最近では、気軽に使える衣類スチーマーで必要な箇所だけシワを伸ばす方法もあります。リビングにアイロン待ちのまま山になった洗濯済みの衣類へのストレスを軽減してくれるアイテムとして、我が家でも衣類スチーマーが活躍しています。洗濯機のそばに衣類スチーマーをかけるためのフックを取りつけ、サッとかけることができるので、家事時間の短縮にもつながります。
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