トップは「バス・トイレ別」となりました。「バス・トイレ別」は浴室とトイレがそれぞれ独立した空間に設置された間取りです。
なぜこの条件が1位なのでしょうか。「バス・トイレ別」物件を選んだ人の声を見てみましょう。
「バス・トイレ別」物件を選んだ人の声
「湿気対策が必要ないから」(22歳女性)
「床やトイレットペーパーがぬれずに済む」(36歳男性)
「トイレにトイレ用品を置ける」(33歳女性)
バスとトイレが一体になっている場合、お風呂を使った後にはトイレにも湿気が残ってしまうため、こまめな対策が必要となります。しかし、バス・トイレ別であればお風呂からの湿気を気にする必要がありません。カビなども発生しにくいため、管理がしやすいと感じる方が多いのです。
また、「湯船に浸かりやすい」「来客時にも安心してトイレを貸せる」「収納スペースが設けられている」といった点も人気の理由のようです。
バス・トイレ別の賃貸特集2位は「2階以上」がランクインしました。理由を見てみましょう。
「2階以上」の物件を選んだ人の声
「安全性を考えて2階以上がいいと思ったから」(34歳女性)
「道路から部屋の中をのぞかれないから」(37歳女性)
人気の理由には、セキュリティ面を重視している声が挙がりました。
物件の階数は住み心地や日当たりに影響を与えます。2階以上の物件には「セキュリティ面での安心感がある」だけでなく、「日当たりを確保しやすい」「1階よりも不快な害虫の侵入リスクが少ない」というメリットがあります。
2階以上の賃貸特集3位にランクインした「駐車場あり」は、エリアやライフスタイルによっても違いが生まれる項目です。「駐車場あり」を選んでおかないと、いざ気に入った物件を見つけたのもの、駐車場がなく、泣く泣く断念という場合もあります。近くの駐車場を借りる方法もありますが、そこまで歩くのが不便に感じてしまうこともあるでしょう。
そのため、「駅から遠い」「通勤に車を使いたい」方を中心に、「駐車場あり」を条件として重視する人がいるのです。
駐車場・ガレージ・車庫付きの賃貸特集4位は「エアコン」となりました。賃貸物件のなかには、はじめからエアコンが設置されているものも多く、経済的なメリットから重視されやすい条件となっています。実際に借りた人の意見を見てみましょう。
「エアコン」のある物件を選んだ人の声
「エアコンは買うと高い、引越しのときに面倒」(35歳男性)
「新しいエアコンだったため光熱費が抑えられている」(39歳女性)
エアコンを新たに導入しようとすると、購入費用がかかります。さらに、設置・撤去の手間やコストも考えなければなりません。そのため、はじめからエアコンが付いている物件がいいと考える人が多いのです。
また、備え付けのエアコンが新しい場合には、光熱費の節約につながります。ランニングコストを下げるには、エアコンの有無だけでなく、省エネ機能もポイントです。
エアコン付き賃貸特集「ペット相談可」とは、大家さんとの相談によってペットの飼育を許可してもらえるケースがある物件のこと。ペット人気の高まりもあり、条件に入れる人が多いようです。
賃貸物件でペットを飼育するときには、犬や猫はもちろん、ハムスターのような小動物であっても大家さんや管理会社の許可が必要です。
無断で飼育すると、室内のニオイやキズ、騒音によって後からトラブルに発展してしまう可能性も。ペットを飼うことを考えるなら、ペット相談可物件を選ぶようにしましょう。
ペット可(相談)の賃貸特集また、30位までの検索条件ランキングは以下のようになりました。
順位 | 条件 |
---|---|
1位 | バス・トイレ別 |
2位 | 2階以上 |
3位 | 駐車場あり |
4位 | エアコン |
5位 | ペット相談可 |
6位 | 室内洗濯機置き場 |
7位 | 礼金なし |
8位 | 洗面所独立 |
9位 | 敷金なし |
10位 | 二人入居可 |
11位 | オートロック |
12位 | デザイナーズ |
13位 | コンロ二口以上 |
14位 | 都市ガス |
15位 | TVモニター付きインターホン |
16位 | 温水洗浄便座 |
17位 | 追い焚き機能 |
18位 | インターネット使用料無料 |
19位 | タワーマンション |
20位 | 家具・家電付き |
21位 | 南向き |
22位 | 浴室乾燥機 |
23位 | 駐輪場あり |
24位 | 角部屋 |
25位 | リフォーム・リノベーション済み |
26位 | 宅配ボックス |
27位 | 保証人不要 |
28位 | フローリング |
29位 | メゾネット |
30位 | エレベーター |
実際に賃貸物件を探した人が重視していた条件を参考にすれば、部屋探しでどんな項目を優先すべきか判断するのに役立ちます。
ここからは、主な条件の特徴と重視されやすい理由について見ていきましょう。
おすすめ特集から賃貸を探す設備・条件のすべてをかなえようとすると、家賃が高くなってしまいます。予算の範囲で理想を実現するためには、条件・設備の優先順位を決めておくことが大切です。
賃貸物件を借りるときには、無理なく安定して支払えるような「家賃設定」から行うのが基本です。家賃の目安は「手取り収入の3分の1以下」。まずは現在の収入状況から上限を設定しましょう。
続いて考えたいのが、「立地」。条件によっては後から追加や工夫できることもありますが、立地は変更ができません。通勤・通学先までの距離やルート、周辺に日用品を買うスーパー、病院、公共施設があるかを確認しましょう。
家賃とおおまかな立地条件が決まったら、次に「間取り」について考えましょう。間取りについては、「広さ」と「間取りタイプ」の2点から考えてみると条件整理がスムーズです。
国土交通省が公開する「住生活基本計画(全国計画)」によると、一人暮らしに最低限必要な広さは「25m2以上」とされています。まずはこの数値を基準にして、一般的な広さよりもスペースを確保したいのか、平均的な広さでも問題がないのかを検討しましょう。ちなみに、25m2は間取りでいえばワンルームや1Kに該当する広さです。
単位:平米
単身 | 2人 | 3人 | 4人 | |
最低居住面積水準 | 25 | 30 | 40 | 50 |
誘導居住面積水準 (都市居住型) | 40 | 55 | 75 | 95 |
誘導居住面積水準 (一般型) | 55 | 75 | 100 | 125 |
※参照:「住生活基本計画(全国計画)」
先ほどご紹介した条件は、一般的に「こだわり条件」と呼ばれる項目です。追加することで住み心地が向上する一方で、家賃が高くなったり物件の選択肢が狭まったりすることもあります。「どうしても譲れないもの」「あればうれしいもの」のように、優先度を整理しておきましょう。
続いて、理想の部屋を効率的に探せる便利な機能を3つご紹介します。
「叶えたい条件で探す機能」とは、「今よりよくしたい条件」を入力するだけで、簡単に要件に合った物件を絞り込んでくれる機能です。通常の検索システムとは異なり、一から条件設定をしなくてもスムーズに思いどおりの部屋を見つけられるのがメリットです。
ホームズの新機能「叶えたい条件で探す」の使い方…簡単2ステップでストレスフリーな部屋探しが可能に
現在住んでいる物件を入力して、条件やエリアを調整することで、希望の部屋を自動的に絞り込んでくれる機能です。「今住んでいる部屋が気に入っているけど、少し条件を向上させたい」「同じような物件をほかのエリアでも探したい」といった場合には、この機能を利用するとスムーズに物件を見つけることができます。
今の部屋を基準に探す
「タグから探す機能」とは、条件が含まれたキーワードを基に、物件の絞り込みを自動で行ってくれる機能です。タグのテーマはとても幅広く、「始発駅(○○線)」や「初期費用全額無料」といった立地・コストに関するものから、「服に囲まれたい」「家庭菜園にチャレンジしたい」「宅トレ偏愛」などライフスタイルに関するものまでさまざまです。
したい暮らしに出会えるタグから探す
希望の条件や譲れない条件が決まっていないという人は、まずは人気の条件・設備を知ると判断材料のひとつとなります。自分はどれを取り入れたいのか、どれはなくてもいいのか優先度を考えることから始めてみるのがおすすめです。
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