ドライヤーの電気代はいくらくらいかかる?
ドライヤーは現代の生活に必要不可欠の家電といっても過言ではありません。そこで気になるのが、ドライヤーはどれくらい電気代がかかる家電なのかということです。節約を考えている方にとって、月々の電気代を把握することは家計を考えるうえでも重要な事柄になります。
家電の電気代を求めるには使用時間や消費電力に基づいた「消費電力(W)÷1000×使用時間×1kWhの電気料金」の式で計算します。また、1kWhの料金ですがこちらは全国家庭電気製品公正取引協議会の新電力料金目安単価を使用し27円とします。
ドライヤーの消費電力は一般的なもので冷風が100W、温風の最大出力で1200Wほどです。
また、1日あたりの使用時間を髪が長い人を想定すると20分ほどとし、月に600分ほど使うとします。そうすると、仮に冷風で乾かしたとしたら27円ですが、温風で乾かそうとすれば324円となり意外にも電気代がかかることが分かります。
なぜ電気代が比較的高くなってしまうのでしょうか。
ドライヤーが電気代のかかる家電である理由は、その消費電力の大きさにあります。最大出力時の1200Wは通常の電子レンジが600Wであるのに対して2倍ほど、50Wである扇風機の約24倍ほどの消費電力となります。
髪の長い人は特に長時間ドライヤーをあてなければ乾きません。さらに、入浴後はもちろん髪の毛のセットのときまで使う場合もあります。
このように、生活において頻繁に使う機会がある割に消費する電力が大きいということが、ドライヤーの電気代がかかる要因といえます。
電気代が比較的高くなってしまうドライヤーをどのようにして節約すればいいのでしょうか。
ドライヤーが使う消費電力の内訳として、冷風が約100Wから温風の最大で1200Wほどと紹介しました。
そのため、温風で乾かしつつ冷風でクールダウンを兼ねて使い分けることで、消費電力を抑えることができます。
中には、冷風で本当に乾かすことができるのか不安な方もいると思いますが、実は冷風が搭載されている理由は髪の毛のためでもあります。温風で乾かした髪の毛は水分がかなり飛んでしまい、乾燥した状態となります。そこで、温風のあとに冷風をあてることで髪の毛のキューティクルを引き締めて、乾燥を防ぐことができます。
冷風を使うことで消費電力が節約されるだけでなく、髪の毛にとって良い効果をもたらします。
髪の毛に水分が残っていれば、それを乾燥させるために時間と余分な消費電力を使ってしまいます。それを防ぐためにもドライヤーを使う前にしっかりと水気を取ることが大切です。
タオルの使い方としては、ゴシゴシと強くこすると髪が傷んでしまうので優しく水気を移すような感覚で拭きましょう。また、このタオルを頭に被りそのままドライヤーをあてることでタオルに移った水気を乾かすという方法もあります。
この方法だと、温風が直接髪に当たることがなく、同時に熱から髪の毛を守ることができます。
最後に節約に効果的なドライヤー本体の選び方について紹介します。
高出力タイプは大容量の風量を活かし、使用時間を短くする使い方で節約をすることができます。
エコタイプのドライヤーは高出力のタイプとは異なり、消費電力を抑えた種類となります。従来のタイプが1200Wほど電力を使うのに対して、500~750Wほどとかなり消費電力を節約することができます
ドライヤーは冷風から温風まで使う消費電力は異なりますが、温風を使うとほかの家電と比べても大きな消費電力となってしまいます。
電気代の節約の方法としては、消費電力を抑えつつ使用時間を短くするための工夫が必要です。