買い替えたほうが節約になるケースも(C)共同通信社
【カンタン貯蓄 目標3年で300万円!】 家電は壊れさえしなければ、できるだけ長く使う──。黒田日銀総裁の「絶対矛盾」がもたらす歯切れのよさに失笑を禁じえない 特にシニア以降の世代に多い特徴だ。家電の寿命は10年とよくいわれる。なかでも壊れにくい冷蔵庫やエアコンなどは、20年を超えて使っている人もいる。 家電の寿命は、製品によって異なる。代表的な家電は次の通り。●冷蔵庫:10~12年●洗濯機:6~8年●エアコン:10~13年●テレビ:7~10年 使用頻度や使い方で家電寿命は変わる。しかし、いつまでも買い替えなければ、水道光熱費で無駄な支払いを続けて、家計を直撃する。「例えば、一般家庭に多い500リットルの冷蔵庫。最新のモデルは、10年前のモデルに比べて年間電気代は半額以下で、テレビや洗濯機(乾燥機能を使用しない場合)も同様です。エアコンは2~3割程度、電気代は安くなっています」(家電量販店販売担当者) また、機能が進化して利便性が高い冷蔵庫、水道代も節約できる洗濯機なども増えた。 購入から10年以上経過した家電があれば、買い替えを検討していい。 とはいえ、家電製品は安くない。やはり、安くなったタイミングで買うのが家計にやさしい。■狙い目は決算期や型落ち では、買い替えの最適な時期はいつか。 まずはメーカーや量販店の決算期と安売りセール時期だ。また、モデルチェンジ期は旧モデルが値下がりする。型落ちとはいえ、10年前のモデルに比べれば最新型だ。 型落ちが安くなる時期は、家電製品で異なる。前出の家電量販店販売担当者が解説する。●冷蔵庫「8~10月ごろですね。新モデルの出揃いが一段落した時期です」●洗濯機「縦型は5~8月ごろ。ドラム式は9~11月ごろです」●エアコン「5~6月と10~11月のシーズンオフですね」●テレビ「3~5月、8~11月に、春夏、秋冬の新型モデルが発売されます。その前後に旧モデルは値下がりします」 壊れてから慌てて買い替えるのでは、生活に支障をきたすのが家電。時期が訪れた買い替えは、家計の節約につながる。(経済ジャーナリスト・山下知志)
最終更新:日刊ゲンダイDIGITAL