新提案となる「ゲームこたつ」
ヤマダホールディングス(HD)が、家電量販店のノウハウを生かしたこたつの今年度モデルで、おうち時間を楽しく過ごすための「ゲームこたつ」を新たに提案する。カードスロットやチップフォルダーを装備するなど、起毛のベロア生地を使い、カードやテーブルゲームなどを家族で楽しめる仕様にしている。 ヤマダHDは5日、こたつの今年度モデル3機種を10月初旬に発売すると発表。家電と家具の融合に力を入れるヤマダは、「家電量販店らしい」商品として従来からこたつの商品力を強化してきた。他にも電動ソファなど融合商品の幅は広がりつつある。 ヤマダによると、近年のこたつは、天板が両面使えるタイプが中心で、「起毛タイプはなかった」(広報部)という。 ニーズがあるとにらんで商品化したゲームこたつは、カードやチップを扱いやすい起毛素材を採用。天板を裏返せばシックなブラウン柄となり、通常のこたつとしても使えるデザインだ。新型コロナ禍でおうち時間が増え、家族でゲームを楽しむ機会が今冬も増えると予測した対応だ。価格は税込み1万6280円。
今年も根強い需要がありそうなUSBポート付き「オールインワンこたつ」
USBポートが2個付く「オールインワンこたつ」は、正方形タイプを追加。専用布団と椅子が付いているため、デスクワークにも使える。昨年はテレワークの広がりで販売が伸びた。今年もこたつの主軸になるとみている。価格は税込み2万8380円。 「重くて移動しにくい」という声に応えた商品として、1年前の同社同等サイズのモデルに対し約2割軽くした「軽量こたつ(かるこたつ)」も商品化した。やぐらと脚に桐材を使って軽量化した。105センチメートル幅で従来は約16キログラムだったのが新商品では約13キログラムになる。 こたつの利用が多いシニア層に加え、女性にも配慮した仕様だ。幅105センチメートルで価格は税込み2万1780円。 コロナ禍となった昨年は、USBポートやコンセントが付いた高脚テーブルタイプのこたつが人気となった。今年もイオンが11月中旬に新商品を発売するなど、今冬もこたつ商戦が熱を帯びそうだ。
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