現在、世の中ではさまざまな洗濯機が販売されています。その中でも特に注目を集めているのが「AIを搭載した洗濯機」です。
AI搭載の洗濯機は、大手家電メーカーを中心に性能を向上させながら生産を拡大し続けています。しかし、新しい機能や種類が増えるのは嬉しい一方で、どの洗濯機を選べばいいか分からず迷ってしまうこともあるでしょう。
また、読者の中には「AIの機能って実際に必要なのか分からない」と思っている方もいるはずです。
そこで今回は「AIを搭載した洗濯機」のメリット・デメリットから選び方、おすすめの製品に至るまで詳しく解説していきます。
本記事を読んだら、きっとAI洗濯機に関する疑問や不安がなくなるはずです。ぜひ最後までご一読ください!
目次
まず、AI洗濯機とは何か確認していきましょう。言葉の通り、AI洗濯機とは「AIが搭載されている洗濯機」です。
このAIにより、洗濯物の量や汚れの状況から最適な運転時間・洗い方を自動で判断し、その日の洗濯物に合わせて運転してくれます。
そのため、洗剤の入れ過ぎや不足がなくなったり、洗濯物を傷つけずに汚れがとれるまで洗ってくれたりする優れものです。
▼AIについて詳しく知りたい方はこちら
AI専門ニュースメディア AINOW人工知能(AI)とは?定義や歴史、トレンドから将来性まで徹底解説【最終更新日】2021/12/01AI(人工知能)の話題が連日のようにニュースに登場するようになりました。富士キメラ総研の「2020 人工知能ビジネス調査」によると、2020年度の国内AIビジネス市場規模は、前年度比15.4%増の1兆1084億円に拡大すると見込まれています。ま...AI搭載の洗濯機を使用するメリットは以下の3つです。
それぞれ解説していきます。
まず、AI搭載の洗濯機のメリットとして「最適な洗濯コースを提案してくれる」という点が挙げられます。
あなたは「洗濯方法を間違えて、衣類を傷つけたりお気に入りの服がすぐ着れなったりした」なんて経験ありませんか。
AIが搭載されていなければ、レース付きのインナーウエアはネットに入れて洗ったり、シルクはそもそも手洗いモードで洗ったりしなくてはなりません。
家事が苦手な人や日々忙しく過ごす人にとっては大変な作業でしょう。しかし、AIによる洗濯コース提案機能が搭載されていれば、上記のような問題を解決できます。
例えば、日立の「BD-NX120GL」は、洗濯機に入った衣類ごとの汚れ具合を自動で読み取り、最適な洗濯コースを提案してくれます。
次に「洗剤や柔軟剤を内容に合わせて適量を自動投入してくれる」という点が挙げられます。
上手に洗濯するには適切な量の洗剤や柔軟剤を投入することが求められますが、実際に適切な量を入れている人は少ないと言われています。
中には、ジェルボールなど量の決められている洗剤の販売もありますが、「洗濯物の量が変わってもジェルボールは変わらず1つ」という状況をあまり良く思わない方もいるでしょう。
この疑問や不安を解消してくれるのがAI搭載の洗濯機です。洗濯物が入ると衣類の重量を検知し、適量の洗剤や柔軟剤を自動投入してくれます。
「いちいち洗剤や柔軟剤を調整して入れるのは面倒くさい」という方にとって、自動投入は非常に便利な機能です。
最後に「自動でエコ運転を行ってくれる」という点が挙げられます。
毎回の洗濯でちょうど良い条件で無駄なく洗濯するのは難しいことですよね。
しかし、AI搭載の洗濯機では、洗濯時の水温が高いときや、衣類の量が少ないときに、洗濯時間を短縮して自動で節電してくれます。
また、水分が抜けやすい衣類が多いときは、乾燥時間を短くして「乾かしすぎ」のムダをなくします。
このようにAI搭載の洗濯機は、毎回の洗濯ごとに良い条件を見つけてエコ運転を行ってくれるのです。
メリットを確認したところで、AI搭載の洗濯機にはどのようなデメリットがあるのかチェックしていきましょう。
デメリットも含めて、AI洗濯機について知ることで、購入や使用の際の安心材料になります。
AI搭載の洗濯機のデメリットとして、「導入コストがかかる」という点が挙げられます。
一般的な洗濯機に比べてAI搭載洗濯機の価格が高いのは、前述で紹介したような多くの便利機能が備わっているからです。
ただ、導入コストが高額であっても、エコ運転機能や洗剤の適量自動投入がついているAI洗濯機であれば、毎回の洗濯時にコストが節約されているため、長期間利用する場合それほど大きなデメリットにならないとも言えます。
また、自身の忙しさや家事の得意不得意から考えてみても、楽しく便利に洗濯を行える方法としてAI洗濯機を検討してみても良いのではないでしょうか。
メリット、デメリットともに確認したところで、どのようにAI搭載の洗濯機を選んだら良いのでしょうか。
AI搭載洗濯機を選ぶうえで重要になるポイントは以下の3点です。
それぞれ解説していきます。
まず重要なのは「希望の機能があるか」です。AI洗濯機には、主に以下のような機能があります。
さまざまな機能がAI洗濯機には搭載されています。しかし、どのAI搭載洗濯機にも全ての機能が備わっているとは限りません。
そのため、自身がどのような機能を必要としているのか考え、優先順位をつけて選んでみると良いでしょう。
次に「機能と価格が見合っているか」が挙げられます。
先程述べたように、AIを搭載した洗濯機は一般的な洗濯機に比べて導入コストが高額です。
そのためAI搭載の冷蔵庫を選ぶ際は、「価格がきちんと機能に見合っているか」「納得できる価格か」という判断が重要になります。
ちなみに、同じメーカーのAI搭載洗濯機であっても、製品によって機能が少し異なる場合があります。
例えば、「種類によって、機能が全て自動の場合と少し設定が必要な場合がある」などです。
そのため、AI冷蔵庫を選ぶ際は、製品ごとの細かい機能の違いまで注意したうえで、「この機能にそれだけの金額を払う価値があるか」ということを考えてから購入すると良いでしょう。
最後に「信頼性のあるメーカーから選ぶ」が挙げられます。
実際にそのメーカーを使用したことがある人に話を聞いたり、ネットの口コミなどを見たりしてメーカーを信頼できるか見定めてみましょう。
特に「購入後の保証があるのか、またその期間はどのくらいなのか」「壊れてしまった時に対応してくれるのか」など購入後のケアを調べてみることでメーカーの信頼性が分かります。
また、「HITACHI」「シャープ」「Panasonic」といった有名なメーカーであれば大きな心配はありません。
ここからは、最新のおすすめAI搭載洗濯機を紹介してきます。
今回紹介するのは以下の3つです。
それぞれ解説していきますので、ぜひ購入する際の参考にしてみてください。
出典:日立公式サイト
最初に紹介するのは「HITACHIのBD-NX120GL」です。
価格 | オープン価格(カカクコム最安価格:¥308,829) |
洗濯・脱水容量 | 12kg |
乾燥容量 | 7kg |
型 | ドラム式 |
搭載されているAIが洗い方や時間を自動で判断し、細かい設定をしなくてもきれいに洗ってくれます。
例えば、汚れの量が多い場合、時間を延長してしっかり落としてくれます。
また、化繊の割合が多いと少ない水ですすいだり、たたき洗いの効果が大きくなるように、ドラムの回転数をコントロールします。
他にも、洗剤・柔軟剤の自動投入機能や、水の硬度が低く水温が高いときは、洗剤の量を少なめにするといった特徴があります。
嬉しいのは、「風邪アイロン」といって、高速風をシワを伸ばして、アイロンがけの手間を減らしてくれる機能があることです。
また、スマートフォンとも連動するので、楽ちんに洗濯機を管理できますよ。
詳しくはこちら出典:SHARP公式サイト
次に紹介するのは「シャープのES-W114」です。
価格 | オープン価格(カカクコム最安価格:¥266,300) |
洗濯・脱水容量 | 11kg |
乾燥容量 | 6kg |
型 | ドラム式 |
シャープのES-W114は、洗濯物の量に合わせて液体洗剤も柔軟剤も必要量を自動投入してくれます。
また、マイクロ高圧洗浄で衣類にやさしく、繊維の奥の汚れまでしっかり落としてくれます。
特にすごいのは、ハイブリッド乾燥NEXT。消費電力を抑えながら、あたたかく心地良い仕上がりを実現してくれるのです。
また、プラズマクラスターにより、乾燥の際に水で洗えない衣類の除菌・消臭も行います。
この乾燥のたびには、手入れが必要な乾燥フィルターのホコリを自動で掃除してくれる機能もあります。
洗濯の運転状況をお知らせしたり、衣類に合った洗い方をナビゲーションするスマートフォンと連動させたサービスもあるので、より便利に使用できます。
詳しくはこちら出典:Panasonic公式サイト
最後に紹介するのは「PanasonicのNA-LX129AL/R」です。
価格 | オープン価格(カカクコム最安価格:¥367,000) |
洗濯・脱水容量 | 12kg |
乾燥容量 | 6kg |
型 | ななめドラム式 |
PanasonicのNA-LX129AL/Rは、液体洗剤や柔軟剤はもちろん、おしゃれ着洗剤まで自動で投入してくれることが特徴です。
また、温水の力で黄ばみやニオイ、菌まで落としてくれます。
「ナノイーX」という機能も搭載されており、衛生ケアや水洗いできない衣類やアイテムの消臭、花粉抑制、除菌・ウイルスの抑制まで行ってくれるものです。
スゴ落ち泡洗浄では、濃密泡と高浸透バブルシャワーで、繊維の奥の汚れも徹底的に落としてくれるので、どんな頑固汚れも落ちてしまいます。
そして乾燥面では、はやふわ乾燥ヒートポンプという乾燥でスピーディにふんわり仕上げてくれます。
操作はカラータッチパネルで行うため、直感的で分かりやすく使用できる仕組みになっており、スマートフォンでも管理できるので、簡単に操作可能です。
詳しくはこちらこれまでAI搭載の洗濯機について紹介しましたが、今後はどのようになるのでしょうか。
一般社団法人 日本電機工業会「2019年度白物家電機器国内出荷見通し」の出荷台数の推移を見ると、必ずしもAI搭載の洗濯機が大きな伸びを見せているわけではありませんが、ニーズは増加していることが分かります。
そのため、今後も増加することが予想されます。特に近年では、「考えず、手間をかけず洗をその両方のニーズに応えるために、試行錯誤しています。
日立では新機種から、IoT(モノのインターネット)を活用した「わがや流AI」を搭載し、洗濯結果をアプリで評価してもらうことで、データが蓄積され、好みの仕上がりに近づいていくものです。
このように、今後は『こだわり』と『省力化』を両立するような機能が多くのAI搭載洗濯機で反映されていくでしょう。
▶AIとIoTのつながりについて詳しくはこちらで詳しく解説しています>>
▶AIは今後どういった進化を遂げるのか。そして私たちへの影響は?>>
AI搭載の洗濯機がどのようなものか、知ることはできましたか。あなたの家事を支えてくれる上、仕上がりの良い洗濯をしてくれます。
その分、デメリットもありますが、あなたの生活と照らし合わせて、必要なものになるのか、またどのような機能がついていると良いのかしっかり考えながら、購入を検討してみてください。
國原萌花女子大学生ライター。コミュニケーション学を専攻中。マイノリティをはじめとした多様性に興味があり、AIやDXに関連する発信を通じて、新たな社会の形を模索していきたいです。