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日立のドラム式洗濯乾燥機「ビッグドラム」新モデルを体験、大型タッチ液晶やスマホ連携でより使いやすく

ビッグドラム「BD-STX110GL」とマイナビニュース・デジタルの林編集長。洗濯容量は11kg、乾燥容量は6kg。本体サイズは幅630×奥行き716×高さ1,065mm

日立のドラム式洗濯乾燥機「ビッグドラム」新モデルを体験、大型タッチ液晶やスマホ連携でより使いやすく

日立グローバルライフソリューションズは、コネクテッド家電のドラム式洗濯乾燥機として、人気の「ビッグドラム」シリーズから新モデル「BD-STX110GL」を10月9日に発売しました。価格はオープン、推定市場価格は410,000円前後です。実機を取材してきたので、オンラインセミナーの内容を交えつつ紹介します。【写真】ユーザー満足度が高い機能「風アイロン」で乾燥したシャツ(右)。左のシャツを比較すると、シワが少ないことがわかるでしょうか日立のドラム式洗濯乾燥機「ビッグドラム」といえば、乾燥時に時速約300kmの高速風で衣類のシワを伸ばす「風アイロン」が人気です。直径約53cmという大きなドラムの中で、ドラムの前側から衣類に向けて高速風を吹き付ける仕組み。約1kg(シャツ4枚程度)なら、アイロンをかけなくてもシワが気にならないほどの仕上がりです。風アイロンではないものと比較すると、特に身ごろや袖の部分で一目瞭然。ユーザーに聞くと、「風アイロン」を使った乾燥の満足度は、「乾燥後のシワ」が82%、「ふんわり感」が85%と、高いことがわかります。そんな風アイロンですが、新製品ではよりスピーディーに乾燥する「快速洗乾コース」を搭載しました。本体の外から乾いた空気を取り込みながら乾燥します。乾燥運転中は排水ホースから湿った空気を排気するため運転音が大きくなりますが、風アイロンの標準コースで132分だった運転時間が「快速洗乾コース」で95分になり、乾燥運転を使いやすくなりました。子どもの体操服や給食のエプロン、ワイシャツなど、洗ってすぐに乾かしたい衣類の洗濯に便利です。標準コースも快速洗乾コースも、低温乾燥でやさしく仕上げます。大流量「ナイアガラシャワー」で衣類に洗剤液をたっぷりかける大流量の「ナイアガラ循環シャワー」も注目ポイントのひとつ。ドラムの上部からたっぷりシャワーを衣類に振り注ぎ、十分な水量で「押し洗い」「たたき洗い」「もみ洗い」を行い、しっかり汚れを落とします。このシャワーはドラム内の前後に動くため、ドラムの後ろ側にたまった衣類にも洗濯水を行き渡らせます。これならムラなく洗えそうです。洗いや乾燥のほか、水で洗えないものをキレイにする「除菌清潔プラス」コースを新たに搭載。ぬいぐるみ、クッション、帽子、制服といった水で洗えない衣類を、湿気を含んだ温風で加熱するというもの。キレイにしたいものをドラム槽に入れて、実行するだけなので簡単です。ただし、温度が80℃前後まで上がるため、革製品やスポンジなど熱に弱いものには使えません。人気の機能、液体洗剤・柔軟剤の自動投入も引き続き搭載液体洗剤・柔軟剤の自動投入機能も引き続き搭載。日立のドラム式洗濯乾燥機(5モデル)は、上位3モデルが液体洗剤・柔軟剤の自動投入機能を持っています。液体洗剤・柔軟剤の自動投入はユーザーの満足度が高い機能のひとつで、購入時の大きなポイントになっているそうです。新製品(BD-STX110GL)の洗剤タンクはお手入れしやすい設計。例えば、タンクにハンドルを備え、取り出しやすいだけでなく、タンクが自立します。洗剤を補充するときや洗うとき、タンクが自立すると作業が楽です。さらに、タンクは4つのパーツに分解でき、各パーツが大きくて洗いやすいので清潔に保てますね。タンク容量は液体洗剤が約1,000ml、柔軟剤が約700ml。詰め替えタイプもたくさん入れておけます。構造としては、本体天面の奥側に自動投入用のタンク、手前側に手動の洗剤投入口を配置。天面のフタが大きく開き、自動投入用の洗剤とは別の洗剤(おしゃれ着用など)も手動で入れやすくできています。大きなカラータッチ液晶で操作性も優秀BD-STX110GLの操作部はタッチ式の大きなカラー液晶パネルです(約7.8インチ)。文字やアイコンが大きく表示されるので見やすく、タッチしたい機能や設定を表示する面積も広いので、ミスタッチせずに操作を進められます(通常の洗濯ならタッチはほんの数回ですが)。洗濯や乾燥のコースを選ぶと、かかる時間やすすぎの回数なども画面で確認できます。何を洗うのに適したコースなのかといった説明も表示してくれるので、衣類に合わせて選びやすいよう配慮されています。また、自動投入用の液体洗剤・柔軟剤がタンク内で残り少なくなると、液晶画面の赤い文字で知らせてくれます。個人的に便利と思ったのは、カラーになったことでサポート情報がわかりやすくなったこと。例えば、糸くずフィルターや乾燥フィルターをお手入れするとき、外し方や掃除の方法が液晶画面に表示されます。何らかのエラーが発生した場合、英数字のエラーコードではなく、エラーの内容を図と文章で教えてくれるのも親切です(エラーコードも表示)。糸くずフィルターが外れているなど、すぐに対処できるエラーは対処方法も表示されます。いちいち取扱説明書を出して確認しなくていいので、手間が省けます。フィルターのお手入れも簡単ドラム式洗濯機を使っていて、定期的なお手入れが必要となるパーツのひとつが「糸くずフィルター」です。BD-STX110GLでは「くし」の本数を増やし、洗濯で出るゴミを集めやすくしました。糸くずフィルターをゴミ箱の上で振れば、くし部分に引っかかったゴミをそのまま捨てられるので、手を汚さないのがうれしいところ。AIお洗濯なら標準コースで効率良くキレイに。アプリと連携すれば「わが家流AIコース」もBD-STX110GLは、布量・水硬度・水温・布質・すすぎ具合・洗剤・布動き・汚れの量・脱水具合を検知する9つのセンサーを搭載。「水の硬度が低く、水温が高いときは洗剤量を少なく表示して洗濯時間を短縮する」など、洗濯の状況を検知して自動で最適な運転を行います。「AIお洗濯」機能をオンにしておけば、洗濯機にお任せで運転時間などが調節されるため、ムダなく効率的に洗濯できます。さらに「もっと細かく洗濯の設定をしたい!」という人にオススメなのが、専用アプリとの連携です。専用アプリでは、「つけおき2度洗いコース」「洗えるスーツコース」など、BD-STX110GL本体には搭載していない洗濯コースをダウンロードして使えるように設定できます。ユニークなのが「わがや流AIコース」。わがや流AIコース終了後、スマホアプリで洗い上がりを評価すると、ユーザーの好みに合わせて洗い方を学習していくというもの。自分好みの仕上がりが自然にできあがっていくオススメの機能です。豊富なコースや機能も使いこなせるはずBD-STX110GLは洗濯コースや乾燥コースが豊富なので、使いこなせるかな? と感じるのも事実ですが、カラー液晶やスマホアプリがよくできていて、割とすぐ慣れそうだと感じました。コースの説明、時間の設定、お手入れ方法など、迷ったらスマホアプリやカラー液晶で確認です。取扱説明書を出す手間がありません。また、スマホアプリでは洗濯終了時に通知を受け取れるため、サニタリールームから離れたところにいても大丈夫。BD-STX110GLは豊富な機能だけでなく、乾燥の仕上がり、お手入れのしやすさなど細かいところまで配慮したドラム式洗濯乾燥機と言えます。なお、ワイドカラー液晶タッチパネル非搭載のBD-SX110G、奥行きスリムタイプのBD-NX120Gも同時発売します。

伊森ちづる