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「コピー製品」から「華流ブランド」へ 進化遂げるメード・イン・チャイナ(東方新報)

第1回ドイツ・ミュンヘンモーターショーで、「魏牌」が発表した新エネルギー車のコンセプトカー(2021年9月6日撮影、資料写真)。

【東方新報】昨年暮れのクリスマス、世界各国の家庭で使われたクリスマスツリーの電飾やホットワイン用のマグカップ、子ども用のプレゼントなど、その中には数多くの「メード・イン・チャイナ」があった。また、安価な製品だけでなく、スマートバンド、掃除機ロボット、プロジェクターといった高機能の中国製品も国際的評価が高まっている。中国製は「コピー製品」「品質が悪い」「デザインがダサい」というイメージから脱却し、「華流ブランド」として認知されつつある。 現在の中国はスマートフォン、折りたたみ式液晶画面、無人探査機、新エネルギー車などの「小型」機器から、高速鉄道、飛行機、電波望遠鏡、衛星ナビゲーションシステム、宇宙ステーションなど「大型」機器まで幅広く製造する能力を持っている。中国のダウンジャケット大手、波司登(Bosideng)は「2021年世界で最も価値のあるアパレルブランドトップ50」に選ばれた。寧夏回族自治区(Ningxia Hui Autonomous Region%)のワインは、スイスのワイン専門誌「Vinum」誌の「2021年世界のワイントップ100」に選ばれており、中国ブランドは世界で存在感を増している。 商品のデザインやパッケージは、激しい販売競争の中で消費者の注目を集めるのに役立つ。そのセンスに優れている国というとドイツや日本、米国などが浮かぶが、中国も急激に追いつこうとしている。最近の中国製化粧品は洗練されたデザインと伝統文化が融合し、海外で「芸術作品」と称賛されている。新興自動車メーカー、比亜迪汽車(BYD)の超高級セダン「紅旗H9」や歴代王朝の名前を冠した「王朝シリーズ」は、エレガントな外観が海外で大きなインパクトを与えた。「オリエンタルビューティー」は多くの人々の心をつかんでいる。 中国の研究開発投資総額は2015年の1兆4200億元(約25兆4744億円)から2020年には2兆4000億元(約43兆553億円)に増加した。また、中国は2014年から知的財産権のための特別裁判所を設置し、知的財産保護メカニズムを改善した。2017年には優れたブランドの育成とPRを目的とした「中国ブランドデー(5月10日)」を制定している。 ビッグデータ、ソフトウエア、人工知能(AI)、5G、自動車の無人運転、スマート家電…。「メード・イン・チャイナ」は多くの分野で進化を続けている。(c)東方新報/AFPBB News※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。

最終更新:東方新報

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