お風呂掃除におすすめの洗剤は?
洗剤を選ぶ基準は、お風呂の汚れです。洗剤によって落とせる汚れの種類が異なるので、気になる汚れに合わせて洗剤を選ぶようにしましょう。
中性洗剤は酸性・アルカリ性の中間となるため、軽い汚れであれば基本的に対応できます。特に水垢や皮脂汚れといった日常的につきやすい汚れを落とすのにいいでしょう。素材を傷めにくいので壁や床などどこにでも使えますし、肌荒れしづらいのも嬉しいポイントです。
他の洗剤と混ざって有毒ガスが発生するなどのリスクは低いですが、使用するときは注意書きをきちんと確認するようにしましょう。
こまめに掃除しないと、日々蓄積されていく水垢や皮脂汚れは放置しているとこびりついて落ちにくくなってしまいます。そんな頑固な汚れにはアルカリ性・酸性の洗剤を使いましょう。
特に汚れの性質と反対の洗剤を選ぶのがポイントです。皮脂汚れにはアルカリ性、水垢や石けんカスによる汚れには酸性を選びましょう。反対の性質の洗剤を使うことで中和されて、汚れが溶けて落ちやすくなります。
アルカリ性・酸性の洗剤は強力なものほど効果は大きくなりますが、比例して素材や肌を傷めやすくなるので注意が必要です。また、他の洗剤と併用すると有毒ガスが発生するなどのリスクもあります。使用するときは洗剤にある注意書きをしっかり確認して使いましょう。
湿気の多いお風呂には、壁やタイルのすきまにカビが発生することがあります。こびりついてなかなかとれないカビは生きている菌なので、除菌効果のある塩素系の洗剤で落としましょう。
塩素系の洗剤は他の洗剤と混ぜると有毒ガスが発生するので、必ず一緒には使わないことと、使用する際は十分に換気することが重要です。
ここでは、お風呂掃除におすすめの洗剤を紹介します。それぞれの特徴を考慮して自分好みの洗剤を見つけましょう。
「ルックプラス バスタブクレンジング」は「こすらずに落とせる」がコンセプトのスプレータイプ洗剤です。浴槽全体にシューっと吹きかけて60秒置いたら、シャワーで流すだけで汚れが落ちます。
既に発生したピンクの汚れやしつこい汚れはこすり落とす必要がありますが、除菌効果もあるため定期的に使用すれば汚れが発生しにくくなるでしょう。
「バスマジックリン 浴室洗剤 泡立ちスプレー 防カビプラス」も泡の力でこすらずに汚れを落とせるのが特徴のスプレー型洗剤です。お風呂汚れの原因となる黒カビ胞子や菌に直接はたらきかけ、新たに汚れが発生するのを防ぎます。
しつこい汚れには少しこする方がよく落ちますが、1回掃除すれば1週間は黒カビやピンクの汚れが発生しにくくなるのが特徴です。スプレーを吹きかけるだけの簡単掃除なので、毎日でも続けやすいでしょう。
「スクラビングバブル 風呂釜洗浄剤 ジャバ」はお風呂のお湯を追い焚きするだけで、配管の奥まできれいに掃除してくれる洗剤です。浴槽表面の汚れは落とせても、配管に菌が溜まっていればお湯はりをしたときに雑菌が混ざってきてしまいます。
スクラビングバブル 風呂釜洗浄剤 ジャバは、洗剤を入れて追い焚きするだけで配管を掃除するため、手を汚すこともありません。追い焚き清掃している間に他のことをすることもできるので、時間を有効活用したい方におすすめです。
頑固なカビの汚れを落とすのにピッタリなのが、「強力カビハイター風呂用洗剤」です。密着成分を配合した細かな泡が、頑固なカビ汚れの奥まで届いてしっかりと撃退してくれます。
スプレータイプなので、シャワーノズルやゴムパッキンといった細かい部分の掃除にも使いやすいでしょう。30分程度つけおくだけで落とせるようになるので、こちらも時間を有効活用したい方におすすめです。
バスマジックリンの泡立ちスプレーの中でも、ニオイが残らないタイプのものです。洗剤を使うとどうしても特有の薬剤の香りが気になるという方も多いでしょう。
「バスマジックリン泡立ちスプレーSUPERCLEAN」はニオイを残さないというコンセプトのもと、洗剤自体のニオイも控えめになっているのが特徴です。基本的には日常的につく軽い汚れを落とすのに役立ちますが、頑固な汚れも1~2時間つけおくだけで落とせるので試してみてください。
お風呂掃除を定期的にやりたいと思っても、こするのに時間がかかってしまう、手間だと感じる方も多いでしょう。そのような方には、こすらずに掃除できるスプレータイプの洗剤がおすすめです。特に広範囲に広がるタイプであればスプレーする回数が減って掃除の時間を短縮できるだけでなく、節水にもなります。
どれくらい手軽にお風呂掃除ができるのか実際に使ってみました。
今回使ったのは弱アルカリ性の洗剤「ルックプラス バスタブクレンジング」です。2021年3月時点、Amazonでも売上ランキングの上位に位置し、口コミでも「本当にこすらずに落とせる」という声が多い商品でした。
酸性洗剤ほど強力ではありませんが、中性洗剤よりは洗浄力も高いので、クリアシトラスの香りといえど洗剤独特の香りがあります。十分に換気をして使用するようにしましょう。
ルックプラスバスタブクレンジングは、吹きかけて60秒待つだけという手軽さが人気です。こすらなくても浴槽や壁の汚れは落ちるのでしょうか。
まずバスタブ全体をシャワーで濡らします。
濡らしてから掃除したい箇所にルックプラス バスタブクレンジングを噴射します。
吹き付けた洗剤は、少し経つとシュワシュワと音を立てながら青色に変化するので、洗い流すときもわかりやすそうです。
待つこと60秒。シャワーで全体の泡を流しても壁の汚れは残っていたのでこすってみました。写真ではわかりにくいですが、こすった箇所はきれいになっています。
一方、バスタブの汚れを見てみると、こすらなくてもつるりときれいに落とすことができました。
落とす前の写真と比べてみると一目瞭然です。
手間もかからずこれほどきれいになれば毎日のお掃除にも重宝できそうですね。
毎日の掃除に洗剤を使えばその分買い替えるスピードも速くなります。少しでも家計を節約したいという方のために、洗剤を使わずにお風呂掃除ができる便利グッズを紹介します。
メラミンスポンジは、「メラミンフォーム」という材質でできたスポンジです。硬い網目が無数にあるのが特徴で、網目によって研磨することで汚れを落とします。水に濡らすだけでしつこい汚れを落とすことができるので、洗剤を使わずに掃除したいという方にはおすすめです。
ただしコーティングされた素材は傷つけてしまうので、お風呂場の汚れを落とす前に使える素材か確認しておきましょう。
研磨用スポンジは、メラミンスポンジ同様、こすると汚れがするする落ちます。こびりついた水垢などを落とすのに重宝しますが、やはりコーティング加工された素材は傷つけてしまうので注意しましょう。
スポンジでは届きにくい細かい部分の汚れには、使い古した歯ブラシが活躍します。もともと口の中の細かな汚れを掻き出す機能を持っているので、お風呂場のスキマ汚れにも適しているでしょう。
穴が空いたら即捨ててしまう消耗品のストッキングですが、実は洗剤を使わないお風呂掃除の強い味方です。そのまま蛇口に巻きつけてこするだけで、蛇口がピカピカになります。ぜひ試してみてください。
お風呂掃除に知っておきたい洗剤の選び方や、おすすめの洗剤を紹介しました。汚れに合わせて洗剤を選べばお風呂掃除の効率はアップします。
吹きかけるだけでOKなスプレータイプの洗剤などさまざまな種類があるので、その時々で使い分けて、お風呂掃除を楽しい時間にしていきましょう。