バルミューダの株価が、コロナショックの安値を大きく下回った。同社は11月26日「BALMUDA Phone」を発売する。高級トースターなどで知られるデザイン性の高さが期待されたが、市場の反応は“期待はずれ”だったようだ。
デザインについては好みの問題もあるだろうが、スペック面は数字でハッキリと比較ができてしまう。バルミューダフォンが10万3000円で販売されているが、同じCPUを備える格安端末の「OPPO Reno5 A」の価格は4万3800円であることから「高すぎる」という声がSNSを埋め尽くしたのだ。
最新モデルである「iPhone13 128Gバイト」の量販店における小売価格9万8800円を上回る価格となったことも、ネガティブサプライズとなったようだ。同じ金額を出すのであれば、iPhoneの方が選択されるという悲観が株価下落の要因となっていると考えられる。
SNSやメディア、そして市場がバルミューダフォンの大失敗を織り込み始めている八方塞がりの様相にもみえるが、同社の経営計画を確認すると少なくとも会社が傾くような失敗とはならない。そればかりか、一定の成功を収める可能性すら秘めている。
今回は、冷静にバルミューダフォン事業の行方について検討していきたい。
1000人中7人がいいと思えば“勝ち”