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秋の訪れとともに暖房が必要な時期が近づいてきますが、11月にまた、電気料金が値上がりします。実は電気料金は今年にはいって1000円以上、値上がりしていて、飲食店からも悲鳴があがっています。 ◇都内のホームセンターで今、売れているのが“節電”につながるアイテムです。DCM 広報・CSR室 佐藤義一さん「電力を節電するタップや電力を見える化する商品が売れています」売り上げは去年と比べ3割ほどアップしているといいます。そのうちのひとつ、「エコキーパー」というアイテム。まずはコンセントに差し込みます。DCM 広報・CSR室 佐藤義一さん「ご利用になる家電製品をつないでいただきます。電源を入れると消費電力の表示が始まります」サーキュレーターを1時間使い、消費電力をはかってみました。DCM 広報・CSR室 佐藤義一さん「(1時間で)実際に0.5円の電気代がかかっています」電気代がすぐわかるため、節電意識が高まるといいます。 ◇実は今年に入り、ほぼ毎月、少しずつ値上がりしている電気料金。1月からの東京電力の標準的な家庭の電気料金を見てみると、月によっては100円~300円ほど上がりました。11月は133円上がる予定で、1月と比べ電気料金が「1054円」上がるのです。その理由は、天然ガスなど燃料価格が上昇したこと。全国の電力会社10社で11月、値上がりとなります。街の人「1054円あがるんですか!?」街の人「結構上がるんだなって思って」街の人「結構シビアですね」 ◇“コロナ禍”ゆえに電気料金の出費が増えたという人もいます。AI関連の会社を経営する長島さん。去年からリモートワークに切り替わりました。すると…QuantumCore取締役 長島壮洋さん「8月が1万870円なので(電気料金が)1万円超えてしまいましたね。あれ?おかしいなっていうので、ちょっとびっくりしましたね」これまでにないくらい上がったという電気代。その理由は、1日の大半を家で過ごすようになり、夏、エアコンをフル稼働したことです。さらに…QuantumCore取締役 長島壮洋さん「ここが熱くなるくらい(パソコンを)使っているので、結構電気代が心配になるので」在宅で行うAIでの動画解析に数日かかる時は、パソコンを起動し続けなくてはならず、電気料金が増えたのです。 ◇飲食店にも影響が広がっています。東京・千代田区の老舗中華料理店「揚子江菜館」。調理の真っ最中の厨房(ちゅうぼう)で店主が心配していたのは…揚子江菜館 沈松偉店主「最も電力消費してるのがこのダクトです。うちの電気の容量の半分を使っている」厨房(ちゅうぼう)があるのは地下1階です。そのため、ダクトを通して屋上へと排気する必要があり、大量に電気を消費するというのです。コロナでまだ客足が戻らない中での電気代の値上がり。揚子江菜館 沈松偉店主「当然、コストとしては厳しいですよ」 ◇また、冬は夏に比べてエアコンの設定温度と外の気温差が大きく、エアコンに負荷がかかるため、電気代は高くなりがちです。17日、日曜日からは一気に冷え込むため、家計への負担が増えそうです。
最終更新:日本テレビ系(NNN)