暮らしをしっかりと営みたいけれど難しい、そんな現代人に欠かせないのが「新・三種の神器」と呼ばれる白物家電だ。
新・三種の神器とは、ドラム式洗濯機・ロボット掃除機・食洗機の3つ。効率を求める人や、家事まで手が回らない人、家電やガジェットそのものが好きな人などにも好まれている。
今回綺和美(スリーエム)では、2022年2月、「新・三種の神器は持っていますか?」というアンケートを実施。そこから見えてきた趣味嗜好、生活への満足度なども合わせて紹介しよう。
ドラム式洗濯機、ロボット掃除機、食洗機のうち、いちばん多くの人が所有している家電はどれ?
ドラム式洗濯機・・・33名/100名
ロボット掃除機・・・22名/100名
食洗機・・・36名/100名
という結果に。つまり、いちばん所持率が高いのが、(僅差ではあるものの)食洗機だった。ただし、これはビルトイン型が普及しており、新築を建てた人や持ち家の方々が、最初から設備として持っているケースがほとんど。食洗機の所持率が高かった理由は、持ち家率の高さもある。
個別の所持率をみると、ドラム式洗濯乾燥機は33名(33%)の方が持っていた。ドラム式洗濯機は家電屋さんにいっても目立つ場所に置かれているが、値段は高級機になると30万円以上するので、少し決断に勇気が必要かもしれない。
洗濯機は長い間、全自動洗濯機が主流だった。値段も3~7万円とお手頃で、ずっと据え置かれていたので、10万円以上出す価値があるのか、少し悩むところではある。ただし、買ってみるとその便利さの虜になる人は多い。
ただし、洗濯機はとても頑丈にできており、毎日何回もまわしてもなかなか壊れないので、「今の洗濯機の次にドラム式を・・・」と思っている方も多く見られた。では、ロボット掃除機をみてみよう。
所持率は22%(22名)。こちらはまだまだ普及していないようだ。床にモノを置かないようにしたり、ダイニングテーブルの椅子をどけたりと、日常に少し工夫が必要だというのも普及が伸びない原因にありそう。ただ、こちらも常に床がピカピカだという価値には代えがたいものがあり、とても素晴らしい家電であることは間違いない。
また、「ルンバブル」というワードも登場している。ルンバブルとは、「ROOMBA」+「ABLE」の造語。iRobot社の業界No1シェアを誇るルンバはROOMBAと綴るが、そのルンバが稼働しやすい空間や部屋、という意味のワード。ルンバブルな家はベッドやソファが10センチ以上の高さを持ち、その下をルンバが走行できる(ルンバブル)という意味で、部屋探しや最新のライフスタイルトレンドに敏感な人達の間で使われている。
食洗機は所持率が36%となった。ビルトイン型や賃貸でも使える工事不要の外付け型などがあるが、ほとんどの方がビルトイン型だと予想される。賃貸でも工事不要で使える外付け食洗機は、こちらも3万円ほどから購入できる割にQOL(生活の質)の上昇は計り知れないものがある。
賃貸の、とくに一人暮らしの場合はかなりキッチンが狭くなるが、ラックを置くなどして工夫し、少しでも家事を楽に行えるよう食洗機を置いてみるのは、忙しくて何かと大変な現代ではやってみる価値のある工夫ではないだろうか。
新三種の神器を導入することで、生活の満足度はどの程度なのか? 「大変満足」「やや満足」「やや不満足」「大変不満足」でアンケートを実施したところ、全体の80%が「大変満足」と「やや満足」となった。
新・三種の神器を3つとも持っている方は、100名のうち5名。そして、彼ら/彼女らは生活にはとても満足されていると答えてくれている。
興味深いのが、新・三種の神器を持っていないのに生活には満足・大変満足と答えている方20名いること。一方、新・三種の神器を3つとも持っているのに、生活には「やや不満足」「大変不満足」と答えた人は0人だった。
このことから見て、持っていないと不満、というわけではないけれど、持っていたらとても満足度とQOLの高い生活が送れる、というのが新・三種の神器であるということがわかる。
なくてもいいけど、あったら素敵。昭和・平成・令和と時代が移り変わり、家事への考え方も変わってきた。
丁寧な暮らしと効率と。今もう旧・三種の神器(洗濯機・冷蔵庫・白黒テレビ)を持っていない人は少ないように、これから普及していくだろう。ルンバが登場して10年が経つが、持っている人が3割前後からわかるように、いまは必需品すら多様性なのだ。
インターネットのクラウドソーシングサイト『クラウドワークス』において、20代~50代以上の100名の男女にアンケートを2022年2月実施。
構成/ino.