メルカリの月間利用者数は1,500万人以上とも言われており、今や日本最大級のフリマアプリと言っても過言ではない。メルカリでは、商品を購入する際にさまざまな入金方法が選べるのも魅力の一つだが、入金方法によっては、出品者が「入金確認の作業」を行う必要がある。
本記事では、メルカリ出品者が覚えておきたい入金確認の方法と期限について解説し、併せて購入者の入金方法も紹介する。
購入者が「コンビニ/ATM払い」を選択した場合、商品の購入と同時に決済が行われない。そのため、出品者はすぐに商品を発送せず、必ず入金の確認をしてから発送手続きを行うのがメルカリのルールだ。入金確認前に発送してしまうと最悪の場合、入金されないまま商品だけ受け取られてしまうこともある。
メルカリは、入金確認できるまで相手の住所が表示できないよう対策をとっているため、通常はそのようなトラブルは発生しない。しかし、購入者から取引画面のメッセージで住所変更を知らされたり、発送を催促されたりした場合、入金確認前に発送してしまいかねない。出品者は必ず「購入者の入金を待ち、入金確認してから発送する」という順序を徹底しよう。
商品代金の入金期限は、購入手続きから3日間。購入日を含む3日目の23:59までとなっている。例えば、10月1日13時に購入手続きがあった場合、入金期限は10月3日の23:59。入金期限を過ぎると、出品者から取引キャンセルをすることもできる。
購入者が支払いを完了すると、出品者側のスマホにプッシュ通知とメール連絡が来る。そもそも未入金の場合は、取引画面で「支払い確認中です。取引相手はコンビニ/ATMを選択しています。発送は支払いが済むまでお待ちください。未払いの状態で発送すると売り上げが受け取れない場合があります」と表示される。
取引画面に「商品が購入され支払いされました。商品の発送を行ってください」と表示されていれば、入金が完了したことになるため、商品発送の手続きを行おう。
プッシュ通知が表示されない場合は、マイページ内にある「お知らせ・機能設定」から「取引関連」の項目をチェック。「取引関連」の項目がオフになっているとプッシュ通知がスマホに表示されないため、必ずオンにしておこう。
期限までに入金確認ができない場合は、出品者から取引キャンセル申請をすることができる。しかし、入金期限を過ぎていても出品者がキャンセル申請しなければ、購入者は入金できてしまう。
入金期限が過ぎたタイミングですぐにキャンセル申請する出品者や、少し様子を伺う出品者など、対応はユーザーによりさまざまだ。入金期限が過ぎたタイミングで、一度購入者へ取引メッセージを送っている出品者が多いようだが、このメッセージに対する返信もなく、明らかに購入意思がないと感じた場合、出品者からキャンセル申請を行うことも少なくない。
入金期限が過ぎ取引をキャンセルしたい場合、取引画面下にある「この取引をキャンセルする」ボタンから、キャンセル申請を行う。キャンセル申請の手続き画面で、キャンセル理由を選ぶように案内があるため「支払いが確認できない」を選択しよう。「この取引をキャンセルする」をタップすれば、キャンセルが成立する。
本来、取引キャンセルは出品者と購入者の双方同意のもとに進めるのがメルカリのルール。しかし、購入者の入金確認ができない場合に限り、購入者側の同意がなくても、メルカリ事務局で自動的に取引キャンセル処理を行える。
キャンセルが完了すると、その商品は一旦公開停止になるため、出品者は「商品の編集」から「出品を再開する」をタップして出品を再開させ、次の取引相手が現れるのを待とう。
最後に、購入者の入金方法についても紹介しておきたい。商品を購入した際に、セブンイレブン・ファミマ・ローソンなどのコンビニで支払いをする場合は、以下の手順で手続きをしよう。
セブンイレブンで入金する方法は、「(1)取引画面に表示されている払込票番号をレジで伝える方法」と「(2)払込票のバーコードを提示してスキャンしてもらう方法」の2種類がある。
(1)取引画面に表示されている払込票番号をレジで伝える方法
まずは、メルカリの商品取引画面にある「支払い方法」をタップ。「セブン-イレブン」にチェックを入れ、「支払い方法を設定する」をタップすると、13桁の払込票番号が発行される。この番号をレジで伝え、金額を確認してお金を支払うと入金が完了する。
(2)払込票のバーコードを提示してスキャンしてもらう方法
払込票のバーコードを提示する場合は、払込票番号が発行されている画面で「払込票:払込票を表示する」をタップし、バーコードを表示させる。そのバーコードをレジでスキャンしてもらい、金額を確認してお金を払うと入金完了。
ファミリーマートで入金する場合、ファミリーマート店内に設置されているFamiポートで操作を行う。
まず、メルカリの取引画面にある「支払い方法」をタップ。「ファミリーマート」にチェックを入れ、「支払い方法を設定する」をタップすると、企業コードと12桁の注文番号が表示される。
次に、Famiポートのトップ画面で「代金支払い」ボタンを押し、「番号を入力する」をタッチ。取引画面で表示されたら、企業コードを入力し「OK」をタッチする。次の画面で12桁の注文番号を入力し「OK」ボタンをタッチし、支払方法を確認の上、「同意して進む」を選択。お支払内容を確認し、金額が正しければ「確認」ボタンをタッチする。Famiポートから出力された申込券を持って、30分以内にレジでお金を支払うと入金は完了。
ローソンで入金する場合、ローソン店内に設置されているLoppiで操作を行う。
まずは、メルカリの取引画面にある「支払い方法」をタップ。「ローソン」にチェックを入れ、「支払い方法を設定する」をタップすると、お客様番号と確認番号が表示される。
次に、Loppiのトップ画面で「各種番号をお持ちの方」ボタンをタッチし、取引画面で表示されたお客様番号を入力。次の画面で確認番号を入力し、支払内容を確認する。金額が正しければ「〇はい」をタッチし、本体から出力された申込券を持って、30分以内にレジでお金を支払う。
先述した通り、購入者の入金期限は購入日を含め3日間。入金期限を過ぎてしまったことにより、出品者に取引キャンセルされてしまった場合は、入金期限を守らなかった購入者に対しペナルティが付いてしまう。入金期限を守らずキャンセルを繰り返してしまった場合、メルカリ事務局の判断で取引の利用制限がかかったり、無期限利用停止処分になったりしてしまうこともあるようだ。
万が一、支払い期限を過ぎてしまう場合は、一度出品者に取引メッセージを送るのがマナー。取引画面のメッセージ機能を有効活用し、お互いに気持ちの良い取引ができるように心がけよう。
文/oki