電磁誘導加熱を利用してお米を炊くタイプの炊飯器
高火力で炊きムラがなく炊けるため、お米本来の味を引き出させご飯がおいしい
使い方も特別な操作はなく、炊飯器と変わらず簡単に操作可能
IH炊飯器の外釜にはコイルついており、電流を流すときに生まれるジュール熱を利用して内釜自体を発熱させることで、お米を炊く仕組み。ジュール熱は電流を流したとき物体(内釜)に生じる熱のことをいい、照明などさまざまな製品にも使われています。釜そのものを発熱させることで、全体に均等に熱が伝わりやすく、高火力なのでムラなく短時間で炊けます。
マイコン炊飯器は少量のお米を炊くのに適したタイプ
価格はマイコンがIHより安い傾向
昔から使われている従来の炊飯器はマイコン炊飯器といい、釜の底にあるヒーターで釜を加熱することにより米を炊く仕組み。釜全体ではなく、下から熱を伝える仕組みになっています。そのため、火力の点でいうとIH炊飯器の方が高いです。マイコン炊飯器で3合以上の量を炊くと、量が多い分上の方に熱の伝わりにくくなるため、ムラになりやすいのがデメリットです。
ここからは、IH炊飯器の選び方をLIMIA視点で提案していきます。使いやすさだけでなく、どんなIH炊飯器が自分に合っているのか、ぜひ選び方を参考にしてみてください。
釜の最大容量の7〜8割程度に抑えるのがおいしく炊き上がるポイント
1〜2人分は3合、3〜5人分には5.5合、6人以上は1升の炊飯器が目安
炊飯器を選ぶ上でまず重要なのが、炊飯器の大きさや一度に炊ける米の量です。同じ種類のIH炊飯器でも、一度に炊ける量や重さによって選ぶ製品が変わります。家族の人数や炊きたい量にあわせて適切な大きさや容量のIH炊飯器を選びましょう。お米は、釜の最大容量より少なめの量で炊いた方がおいしく炊き上がります。お米と内蓋の間に空間があることで、米に熱が伝わりやすくなって焼きムラが防げるためです。
選ぶ際に、内釜の素材に何が使われているかや、どんな構造になっているのかも重要です。そして、おいしく炊き上げるコツが、熱。釜の中から熱を逃さないことで、かまどや土鍋で炊いたときのようなふっくらとおいしいご飯になるためです。内釜を選ぶ際は主に、釜全体に素早く熱を伝える“熱伝導”、IHによって高火力を生みだす“発熱性”、断熱効果で釜の中の熱を逃さない“蓄熱性”をポイントに選びましょう。内釜の素材は、熱伝導率の高い純アルミや銅、ダイヤモンドが適しています。構造は以下の種類がありますので、素材と合わせてチェックしましょう。
厚みが2.3mm以上で蓄熱性に優れた厚釜タイプ
複数の素材を使用して内釜が層になった多層釜タイプ
内釜に真空の層を持った、熱効率が高い真空釜タイプ
IH炊飯器にはただお米を炊くだけでなく、さまざまな機能が搭載されており、たとえば以下のような便利な機能があります。
炊き上がりのご飯の硬さを選べる機能
炊き立てのおいしい状態をキープする保温機能
作りたい料理、お米の銘柄に合わせた炊き分け機能
煮込み料理やケーキ、パンなどが作れる料理機能
最近のIH 炊飯器では、IHならではの発熱性や、内釜の蓄熱性を活かしたさまざまな料理が作れます。通常の炊飯器でも料理できるものはあるかもしれませんが、料理作りに対応した炊飯器を選ぶとなお良いでしょう。
圧力IH炊飯器とは、釜の中に圧力をかけてお米が炊き上がる仕組みの炊飯器。通常、水の沸点が100℃なのに対し、加圧することでそれ以上に上昇します。その原理を利用して高火力で一気にお米を炊くことができます。圧力IH炊飯器で炊くとお米の芯までしっかりと熱が伝わり、粒がふっくらとしてよりおいしさを引き出せます。そのため、甘みと粘り気のあるご飯に炊き上がるでしょう。ただし、どちらかというと硬めで甘すぎずあっさりとしたご飯が好みの人は、通常のIH炊飯器の方が適しています。通常のIH炊飯器と圧力IH炊飯器の違いは値段。圧力タイプの炊飯器は、非圧力タイプに比べると機能がより優れている分、高額になります。炊き上がりの好みや値段を考慮して、圧力タイプにするか決めることがおすすめです。
保温や圧力などの便利な機能や容量によってピンキリ
シンプルな機能・容量が少ないなど、安いもので1万円前後
便利な機能付き・圧力タイプだと、10万円以上になることも
容量も少なく、最低限の機能のみでしたら比較的安くなるでしょう。炊飯器のような家電は高いものほど良い性能が備わっていますが、分不相応なものよりも、自分のライフスタイルに合っているものを選ぶのがおすすめ。あらかじめ無理のない予算を決めておき、買える炊飯器をいくつか候補に挙げます。その中から、どれが自分のニーズに1番合っているかで決めましょう。
IH炊飯器を選ぶ上で次に注目したいのが、お手入れです。家庭によっては毎日使うものなので、お手入れをいい加減にしてしまうと、ご飯の質まで損なってしまうでしょう。最近ではお手入れにも考慮されたIH炊飯器も多くあります。その中でもお手入れしやすい炊飯器の特徴は以下の通り。
内蓋や内釜が外せる
洗うパーツが少ない
自動でお手入れする機能付き
このようなタイプの炊飯器はお手入れがしやすいのでおすすめです。また、圧力IH炊飯器はパーツが多いので、お手入れが大変です。これらを踏まえた上で、選定しましょう。
IH炊飯器の中でも、おすすめの人気メーカーを紹介します。炊飯器メーカーではおなじみでよく知られているメーカーも多数。それぞれのメーカーが提供するIH炊飯器の特徴を解説しましょう。
象印は、炊飯器を始め、ポットやオーブン、ホットプレートなどのキッチン家電を多く販売するメーカー。象印のIH炊飯器で人気のシリーズが“極め炊き”や“火舞炊き”です。そのほか、麦ご飯をおいしく炊ける“麦ごはんメニュー”や強火で炊き続ける“豪熱沸とうIH”など、炊き分けメニューが豊富。また、保温は“うるつや保温”と“高め保温”の2種類が選択できます。そして、全てのIH炊飯器でクリーニング機能が搭載されているのも特徴です。同じ機能を標準装備している製品がいくつかありますが、それぞれの違いは内釜の種類や容量。お米の仕上がりや家族の人数に合わせて選べます。
タイガーも同じく炊飯器やポット、オーブンなどの家電を多く手がける大手ブランド。真空断熱技術や電気の熱コントロール技術を駆使し、魔法瓶だけでなく自動車・住宅・空調などの産業部品製作にも携わっています。そんなタイガーのIH炊飯器には、通常ものに加え圧力IH、土鍋圧力IHと高機能な炊飯器がそれっています。土鍋圧力IHの“土鍋ご泡火ほうび炊き”は、かまどの火力と土鍋で炊いたときの泡を再現し、炊き上がりの湯気まで極めた炊飯器。圧力IHにもご泡火炊きを採用したモデルがあります。通常のIH炊飯器にも土鍋素材をコーティングした内釜を採用しているので、十分おいしいご飯に炊き上げられるでしょう。
日本の大手電機メーカーのひとつ、日立も高機能なIH炊飯器を販売しています。人気モデルのひとつが「圧力&スチーム ふっくら御膳」です。大火力を再現し、圧力スチームでお米をひと粒ひと粒丁寧に炊き上げます。また、おいしいご飯を炊くための高い発熱性、伝熱性、蓄熱性を備えた内釜にも注目。“大火力沸騰鉄釜”や“黒厚鉄釜”などを採用しています。極上炊き分け機能は、しゃっきり、ふつう、もちもちと、3つの中からご飯の仕上がりを選択でき、お好みのご飯が楽しめるのも特徴。そのほか、“おひつ御膳”と少量を炊くのに便利な製品もあります。取っ手つきの内釜を使用しているものもあり、お手入れしやすいです。
さまざまな電化製品を手がける、日本の大手メーカー、パナソニックのIH炊飯器にも、便利な機能が多数搭載されています。特に有名な機能が“おどり炊き”。IHの火力を利用して熱対流を発生させ、お米を釜の中でおどらせるように炊き上げます。こうすることで、お米ひと粒ひと粒均一に芯まで熱が通り、ふっくらやわらかく炊き上げることができるでしょう。そのほか、お米の状態を見極めて、炊き分けるプレミアムモデルもあります。スタンダードなIH炊飯器では、コンパクトで使いやすいモデルやダイヤモンド銅釜搭載のものも。
安くて高性能な電化製品や生活用品を数多く販売する国内メーカー。アイリスオーヤマのIH炊飯器の注目すべき機能が“銘柄炊き”です。お米は、銘柄によって水分量や大きさ・風味などが違います。それぞれの銘柄に合わせて炊飯するので、そのお米の魅力を最大限に引き出せるでしょう。また、無洗米と白米の炊き分けも可能。そのほか、IHコンロにも対応した分離式のタイプもあり、ライフスタイルに合わせて製品を選べます。また、圧力IH炊飯器も販売されており、お手頃価格で購入可能です。
ここからは、IH炊飯器と圧力IH炊飯器の人気おすすめを18選紹介。機能性、お手入れのしやすさ、人気の高いモデルを総合的に見て厳選しました。IH炊飯器と圧力IH炊飯器を合わせて紹介していきます。
LIMIAユーザーが実際に作った、炊飯器レシピのアイデアを紹介します。炊飯器を使えば、洗い物も少なく本格的な料理を簡単に作れるのが大きなメリット。IH炊飯器ならではのメリットを活かしたアイデア料理ばかりなので、ぜひ挑戦してみてください。
タイ料理のポピュラーなチキン料理、カーオマンガイを炊飯器で手軽に作れます。おもてなしや休日のちょっと豪華なランチ・夕飯の時短にもおすすめ。再現レシピ研究家 稲垣飛鳥さんの紹介するカーオマンガイで用意するのは、鶏肉、鶏がらスープ、しょうが、長ネギの食材と、簡単ソースの材料だけ!基本の工程はご飯をいつも炊くように炊飯器のスイッチを押すだけなので、簡単に本格的なカーオマンガイが完成します。料理をより引き立てるためのお皿選びについて解説しています。
炊飯器と、冷蔵庫に常備している食材で簡単に時短料理ができます。どめさんが紹介するのは、ツナ缶やミックスベジタブルなどを使った時短カレーピラフ。使用するのは電子レンジと炊飯器のみなので、洗い物もなく手軽に作れるでしょう。休日ランチや忙しくて夕飯を時短したい人にぴったり。毎日のお弁当メニューがマンネリのママにもおすすめです。
ケーキを本格的に焼くとなると、材料を混ぜてオーブンを使ってと、手間がかかるもの……。焼き上がるまでは、焦げないようにオーブンを気にしなければなりません。洗い物も増えるので、なかなか自分で作る機会がない人もいるかもしれないですね。しかし、ケーキも炊飯器があれば簡単に作れます。以下の記事では、ホットケーキミックスなどを使った簡単炊飯器ケーキのレシピを5選紹介。LIMIAユーザーのアイデアが詰まったレシピ集もぜひ挑戦してみてください。
IH炊飯器は、IHヒーターや圧力を使うことで、土鍋やかまどなどで炊いたようなお米のおいしさを引き出せます。たとえば、容量の選び方によっては十分な機能を発揮できなくなるので、最適なものを選ぶことが大切。以下の記事では、プロが監修したおすすめの炊飯器や選び方、おすすめ商品ランキング18選を紹介しています。LIMIAユーザーに調査してわかった人気のメーカーや容量も解説しているので、参考にしてみてください。
※記載しているカラーバリエーションは、2021年8月現在のものです。※記載している商品情報は、LIMIA編集部の調査結果(2021年8月)に基づいたものです。※記事内の口コミは、LIMIA編集部の調査結果(2021年8月)に基づいたものです。※記事内のデータは、LIMIA編集部の調査結果(2021年8月)に基づいたものです。※画像は全てイメージです。※本サイト上で表示されるコンテンツの一部は、アマゾンジャパン合同会社またはその関連会社により提供されたものです。これらのコンテンツは「現状有姿」で提供されており、随時変更または削除される場合があります。
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