差込口が大きく歪んでいる。こうなるとコンセントがしっかり止まらず、抜けやすくなってしまう
―[得する!使える!ガジェット裏マニュアル]―⇒【写真】テスターにて測定したところ、各差込口で電圧がバラバラに
あらゆる家庭で使っているであろう電気器具がテーブルタップ(電源タップ・マルチタップ)です。 パソコンやスマホ、テレビやエアコンなど現代家庭ではとにかく電気を使う器具が多く、壁などに設置されたコンセントだけではとてもまかないきることが出来ません。 最近の新築には、コンセント数が増やされていたり、床コンセントなど様々な対策が施されていますが、それでもコンセントの絶対数が足りないと言う人も多いことでしょう。 あらゆる家庭で使われているコンセントですが、実は寿命が存在しています。住宅用の壁コンセントなどに使われている器具は約10年。使用状況や取り付け場所により劣化具合は変わりますが、安全上の配慮から10年ほどで交換したほうが良いと言われています。 一方、テーブルタップはというと寿命は約5年ほど。負荷の多い箇所や取り回しが複雑な場所で使っている場合には寿命が短くなり、2~3年で交換したほうが良いとも言われています。ですが、頭でわかっていても常時電源ONにしている製品が繋がっていたり、本棚の裏の配線だったりと交換に手間がかかる場所は面倒でつい後回しにしがちです。 年末の大掃除を機に約10年ほど使っていたテーブルタップを新品に交換したので劣化具合を見ていこうと思います。
検証に使ったのは2011年5月製造で15A125V対応の独立スイッチ6個口テーブルタップです。長年の酷使により、タップの色焼けやパイロットランプの劣化が起きている状況です。電圧は各差込口で数値がバラバラで、高いところは105.6V、低いところは102.4Vになっています。 テーブルタップを分解し、抵抗値を計ってみたところ、4.2Ω(コード長2m)ほどとなっており、数値からは内部劣化が進んでいるのがわかります。差込口も頻繁に抜き差ししていた箇所は、口がやや広くなり緩くなっているのがしっかり確認できました。
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