ボルボの世界販売状況において、一番売れているモデルがミドルサイズSUVの「XC60」。日本では2017年に発売され、「XC40」に続く2番目のセールスを記録している。そして2021年9月、XC60にマイナーチェンジが実施された。【画像】「OK、Google」でいろいろできちゃうボルボ「XC60」を見る(10枚) エクステリアでは、フロントグリルや前後バンパーのデザインを変更。よりスクエアな印象になった。上位グレードの「インスクリプション」では、クロームのアクセントが用いられよりラグジュアリーな雰囲気に。「R-Design」ではグリルやミラーなどがブラック仕上げとなり精悍な印象になった。また各グレードのアルミホイールも新デザインになっている。 ボルボは2030年までに電気自動車専業メーカーになると宣言し、電動化を推し進めており現行ラインナップに純粋な内燃エンジンモデルは存在しない。XC60では48Vマイルドハイブリッドか、プラグインハイブリッドとなる。2022年1月には、プラグインハイブリッドのマイナーチェンジをおこない、駆動用のリチウムイオン・バッテリーの容量を従来から約60%増となる18.8kWhとすることで、EVモードにおける航続距離を大幅に伸長。EV航続距離は、最長で約70km~90kmと、現行モデルのほぼ2倍を実現するという。
マイナーチェンジで内外装を変更、自慢の安全装備も「先行車発進告知機能」、「リア衝突回避・被害軽減ブレーキ」が追加された(C)阿部昌也
●トピックはクルマそのものの性能ではない そして大きなトピックが、インフォテイメントシステムのOSに、GoogleのAndroidを採用したことだ。これまでにもスマートフォンと連携させるAndroid Autoというアプリが存在したが、新型XC60ではインフォテイメントシステムそのものにGoogleアプリ/サービスを搭載したというわけだ。「OK、Google」と話かけることで、ドライバーはステアリングから手をはなすことなく運転に集中したまま、エアコンの温度調整や目的地の設定、音楽やポッドキャストの再生、メッセージの送信や、Googleアシスタント対応デバイスの操作などがおこなえる。ナビゲーションはもちろんGoogleマップで、最新の交通情報を反映してルート検索をしてくれる。インフォテイメントシステムにGoogle Playストア経由でアプリをダウンロードして利用することが可能で、機能がどんどん拡張していくというわけだ。 メルセデス・ベンツの「MBUX」やBMWの「インテリジェント・パーソナル・アシスト」などもすでに自然言語による独自のボイスコントロール機能を採用しているが、Googleには莫大なデータと拡張性というメリットがある。
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